ブレーキ優先システムで過度の約束避けた-米国トヨタ社長

トヨタ自動車の車両の意図せぬ急加 速が原因と原告側が主張する死亡事故の米民事訴訟で、米国トヨタ自動 車販売のジム・レンツ社長は、同社のブレーキ・オーバーライド・シス テム(ブレーキ優先システム)の宣伝広告に当たり、機械的な能力以上 の安全性を約束するような表現を用いることを避けたと述べた。

レンツ社長は27日、カリフォルニア州地裁で開かれた同訴訟の審理 で証言。原告側の代理人、ギャロ・マーディロシアン弁護士が、トヨタ の内部文書によれば候補の1つに挙げられたとされる「セーフストップ (安全停止)」の代わりに、「スマートストップ」という表現を同社が 選んだ理由について質問したのに答えた。

この訴訟は、同州でウノ・ノリコさんが死亡した2009年8月の事故 をめぐり遺族が起こした損害賠償請求の陪審員裁判で、原告側は仮にウ ノさん運転の06年型カムリに同システムが装着されていれば、事故の原 因となった衝突は回避できた可能性があると主張。トヨタ側はこれに反 論している。

レンツ社長はブレーキ・オーバーライド・システムに関し、「マー ケティング部門には過度の約束はしないよう明確に指示した」と言明。 同システムは「必ずしもすべてのケースで加速をストップするものでは ない」ため、セーフストップなどの表現は行き過ぎだと判断したことを 説明した。

同訴訟でトヨタは先週、レンツ社長による法廷外での先のビデオ証 言で十分だとして、同社長の証言を回避しようとしたが、同地裁のエド モン判事はビデオ証言の再生と法廷での実際の証言に「違いがあること は明白だ」として、トヨタ側の主張を退けた。

原題:Toyota Avoided Overpromising With Brake Override, Lentz Says (1)(抜粋)

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