今日の国内市況(8月28日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株2カ月ぶり安値、シリア情勢緊迫化を警戒-円高や米債務問題

東京株式相場は大幅続落。TOPIXと日経平均株価がともに2カ 月ぶりの安値に沈んだ。米国などによるシリアへの軍事介入に対する懸 念が高まる中、リスク回避の動きがアジア市場全体に広がった。円高基 調や米債務上限問題も重なり、東証1部33業種では鉱業を除く32業種が 下げた。

TOPIXは前日比19.99ポイント(1.8%)安の1114.03、日経平 均株価は同203円91銭(1.5%)安の1万3338円46銭と、両指数とも6 月27日以来の安値で引けた。

東京海上アセットマネジメント投信エンゲージメント運用部の久保 健一シニアファンドマネジャーは、米国の量的緩和縮小観測を受けたリ スクオフの動きが「シリア問題でさらに加速した」と指摘。ただ、軍事 介入は長期化しない可能性が高く「マーケットへの影響も限定的だろ う」と話した。

●債券は上昇、シリア懸念受けた米債高・株安で-先物3カ月ぶり高値

債券相場は上昇。シリア情勢の緊迫化で前日の米国債相場が続伸し たことに加えて、国内株安加速や債券需給の良好さを背景に買いが優勢 となった。先物は約3カ月ぶり高値を更新し、長期金利は約1週間ぶり 低水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比24銭高の144円23銭で開 始し、午前は144円25銭前後でもみ合いが続いた。午後に入ると、株安 加速を背景に水準を切り上げ、一時は144円36銭と中心限月で5月10日 以来の高値を記録。結局は30銭高の144円29銭で引けた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、世界的に リスク回避の動きが強まる中、もともと需給環境が良好な国内債相場を 押し上げていると指摘。現物債市場について、「超長期ゾーン中心に需 給は良好。きのう20年債入札を無難に通過したほか、月末接近に伴い保 有債券の年限長期化の買いの期待がある」とも話した。

●ドル・円は97円前半、シリア緊迫化でリスク回避-2週ぶり円高値

東京外国為替市場では、ドル・円相場は1ドル=97円台前半を中心 に取引された。シリア情勢の緊迫化を背景とした世界的な株価下落を受 けてリスク回避の動きが強まり、朝方に約2週間ぶりの水準まで円高が 進行。午後に入ってからは国内株価の下げ幅縮小につれて、やや値を戻 した。

ドル・円は午後に97円42銭まで戻す場面が見られ、3時15分現在 は97円30銭前後。シリアへの軍事介入懸念から安全資産として円が買わ れた前日の流れを引き継ぎ、朝方には一時96円82銭と12日以来の水準ま でドル売り・円買いが進んでいた。

JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉チーフFXストラテジスト は、「朝方はシリア情勢の緊迫化を受けて株価が軟調に始まり、円買い の動きとなり、ドル・円は下値を試した。その後は、株価が下げ渋り、 ドル・円相場ももみ合う展開」と説明。今後の展開については、「株価 次第か。シリア情勢で軍事行動が行われれば短期的にはリスクオフ(回 避)で、円ショートの巻き戻しから円が上昇しやすい」と話した。

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