米国債:4日続伸、シリアでの衝突激化懸念で逃避需要

米国債相場は4営業日続伸。シリア での混乱で軍事衝突が激しさを増すとの懸念から逃避需要が強まった。 この日の2年債入札(発行額340億ドル)では、最高落札利回りが市場 予想を下回った。

10年債はここ6週間で最長の連続上昇となった。オバマ米政権はシ リアに対する限定的な攻撃について法的および政治的な正当性を確立す るための調整を進めていると、米政府当局者の1人が述べた。化学兵器 使用に対して国際社会として糾弾することが目的だという。2年債入札 の最高落札利回りは0.386%、入札直前の市場予想は0.390%だった。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「シリアの状況は何らか の行動につながりそうだ。よって安全を求めた買いが米国債に入ってい る」と分析。「入札はまずまずだった。予想通りの結果となった」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.71%。利回りの4日連続低下は7月11日以降 で最長。同年債(表面利率2.5%、2023年8月)価格は21/32上げて98 6/32。

既発2年債の利回りは1bp下げて0.36%。

月末要因

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は3226億7000万ドルと、前日の1870億ドルから72.7%増 加。年初来の最高は5月22日に付けた6620億ドル。年初来の平均は3130 億ドル。

この日は、保有国債のデュレーション(平均残存期間)をベンチマ ーク(基準)に合わせようとする月末特有の買いも相場を支えた。

ブルームバーグ米国債指数によると、米国債の年初来リターンはマ イナス3.4%。8月だけではマイナス0.9%となっている。

ニューヨーク連銀は債券購入プログラムの一環として、2017年8月 から18年5月に償還を迎える米国債52億ドル相当を買い入れた。

2年債入札

2年債入札での応札倍率は3.21倍と、4月以来の高水準。過去10回 の入札の平均は3.49倍。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率は19.3% と1月以降で最低。過去10回の入札の平均は25.5%。

プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札全体に占める比率 は26.1%と、4月以降で最大。過去10回の平均は23.8%。

この日の2年債を含め、今週は発行総額980億ドルの入札が実施さ れる。28日には5年債(発行額350億ドル)、29日には7年債(同290億 ドル)が行われる。

5年債利回りは1.51%と、約1週間ぶり低水準を付けた。23日に は1.72%と、2011年7月以来の高水準を付けていた。

FTNファイナンシャル(テネシー州メンフィス)の機関債調査責 任者、ジム・ボーゲル氏は、5年債利回りの妥当な水準は1.52-1.62% との見方を示した。

ボーゲル氏は「入札での落札利回りはこのレンジで落ち着くだろ う」とし、「シリア情勢およびその影響に対する世界の反応を受け、投 資家の計画は変わってしまっている」と述べた。

原題:Treasuries Rise After Auction as U.S. Syria View Fuels Refuge(抜粋)

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