8月27日の欧州マーケットサマリー:株が大幅安、シリア情勢で

欧州の為替・株式・債券・商品相場 は次の通り。 (表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3383   1.3368
ドル/円             97.21    98.51
ユーロ/円          130.09   131.69


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  299.01     -5.47    -1.8%
英FT100     6,440.97   -51.13     -.8%
独DAX      8,242.56   -192.59   -2.3%
仏CAC40    3,968.73   -98.40    -2.4%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .24%        -.03
独国債10年物     1.85%       -.05
英国債10年物     2.60%       -.12


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,419.25    +41.75   +2.94%
原油 北海ブレント        114.01     +3.28    +2.96%

◎欧州株:9週ぶり大幅安、シリア情勢で-自動車株安い

27日の欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数は9週 間ぶりの大幅安となった。自国民に対する化学兵器の使用でシリア政府 は責任を問われると、ケリー米国務長官が発言したことが手掛かり。

自動車株指数は業種別19指数の中で最もきつい値下がり。フランス のルノーとドイツのポルシェが大きく下げた。銀行株指数では全銘柄が 売られた。国債利回りの上昇を背景に、イタリアとスペインの銀行株の 下げが目立った。

ストックス欧州600指数は前日比1.8%安の299.01で終了。欧州中央 銀行(ECB)が長期にわたり低金利を維持する方針を示したことか ら、年初来安値を付けた6月24日以来では8.5%上げている。

PFAペンション(コペンハーゲン)のシニアストラテジスト、ウ ィトルド・バーク氏は電子メールで、「ケリー長官の発言でシリアをめ ぐる情勢が緊迫化し、悪影響が地域全体に及ぶとの懸念が高まった。こ れが投資家のセンチメントを揺さぶった」と指摘。「政策リスクが最重 要の問題で、向こう数週間はリスクイベントがどこに潜んでいるか分か らない困難な状況になるのだろう」との見方を示した。

ケリー国務長官は26日、欧州での市場取引終了後にワシントンで、 化学兵器の使用は「倫理に反する卑劣な行為」だとし、シリアのアサド 政権に対する対応が必要だと語った。

27日の西欧市場では主要株価指数が全て下落。独DAX指数 は2.3%、仏CAC40指数は2.4%それぞれ下げた。ギリシャのアテネ総 合指数は4.1%の大幅安となった。

原題:European Stocks Drop Most in Nine Weeks as Syria Tension Mounts(抜粋)

◎欧州債:イタリア債3日続落、政権持続への不安で-英独債上昇

欧州債市場ではイタリア国債が3営業日続落した。ベルルスコ ーニ元首相の政治生命に関する協議次第では連立政権が崩壊しかね ないとの懸念が広がった。

イタリア10年債利回りは4週間ぶりの高水準に達した。同国 はこの日、ゼロクーポン債とインフレ連動債を計39億8000万ユ ーロ発行した。今週はこれを含め、計185億ユーロ相当を発行する 予定。イタリア上院はベルルスコーニ元首相の議員資格剥奪に関す る手続きを来月始める。一方、ドイツ国債は上昇。シリアをめぐる 緊張が高まっているため、域内で最も安全とされるドイツ国債を求 める動きが強まった。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、オーラン ド・グリーン氏(ロンドン在勤)は、「供給増とイタリア政界の混 乱に関して、市場では若干の警戒感が出ている」とし、「イタリア の連立政権が今年いっぱいは続くとの安心感を市場は求めている」 と語った。

ロンドン時間午後4時30分現在、イタリア10年債利回りは 前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

4.45%。先月30日以来の高水準となる4.46%を付ける場面もあ った。同国債(表面利率4.5%、2023年5月償還)価格はこの日、

0.545下げ100.75。

レッタ首相と不動産税の変更に関する話し合いが進む中、ベル ルスコーニ元首相は前日、同氏率いる政党に対し公での発言を控え るよう指示した。28日の閣議では財政が議題となっており、ベルル スコーニ氏の政治生命をめぐる駆け引きの前哨戦となる可能性があ る。

ドイツ10年債利回りは前日比5bp低下の1.85%。23日に は1.98%と、2012年3月22日以来の高水準に達していた。

英国債

英国債相場は上昇し、10年債利回りは11カ月ぶりの大幅低下 となった。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は28 日に行う講演で、過去最低となっている政策金利を維持する方針を あらためて示すとの観測が広がった。

10年債利回りはロンドン時間午後4時6分現在、前営業日比 12bp低下の2.60%。これは12年9月26日以来の大きな下げ。 同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、

0.895上昇し93.20となった。2年債利回りは6bp低下し

0.40%。

原題:Italy’s Bonds Decline Third Day on Coalition Concern; Bunds Rise(抜粋) Gilt Yields Fall Most in 11 Months Before Carney; Pound Weakens(抜粋)

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