イタリア債は3日続落、政権持続への不安で-英独債は上昇

欧州債市場ではイタリア国債が3営 業日続落した。ベルルスコーニ元首相の政治生命に関する協議次第では 連立政権が崩壊しかねないとの懸念が広がった。

イタリア10年債利回りは4週間ぶりの高水準に達した。同国はこの 日、ゼロクーポン債とインフレ連動債を計39億8000万ユーロ発行した。 今週はこれを含め、計185億ユーロ相当を発行する予定。イタリア上院 はベルルスコーニ元首相の議員資格剥奪に関する手続きを来月始める。 一方、ドイツ国債は上昇。シリアをめぐる緊張が高まっているため、域 内で最も安全とされるドイツ国債を求める動きが強まった。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、オーランド・ グリーン氏(ロンドン在勤)は、「供給増とイタリア政界の混乱に関し て、市場では若干の警戒感が出ている」とし、「イタリアの連立政権が 今年いっぱいは続くとの安心感を市場は求めている」と語った。

ロンドン時間午後4時30分現在、イタリア10年債利回りは前日比7 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.45%。先月30日以 来の高水準となる4.46%を付ける場面もあった。同国債(表面利 率4.5%、2023年5月償還)価格はこの日、0.545下げ100.75。

レッタ首相と不動産税の変更に関する話し合いが進む中、ベルルス コーニ元首相は前日、同氏率いる政党に対し公での発言を控えるよう指 示した。28日の閣議では財政が議題となっており、ベルルスコーニ氏の 政治生命をめぐる駆け引きの前哨戦となる可能性がある。

ドイツ10年債利回りは前日比5bp低下の1.85%。23日には1.98% と、2012年3月22日以来の高水準に達していた。

英国債

英国債相場は上昇し、10年債利回りは11カ月ぶりの大幅低下となっ た。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は28日に行う講演 で、過去最低となっている政策金利を維持する方針をあらためて示すと の観測が広がった。

10年債利回りはロンドン時間午後4時6分現在、前営業日比12bp 低下の2.60%。これは12年9月26日以来の大きな下げ。同国債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、0.895上昇し93.20となっ た。2年債利回りは6bp低下し0.40%。

原題:Italy’s Bonds Decline Third Day on Coalition Concern; Bunds Rise(抜粋) Gilt Yields Fall Most in 11 Months Before Carney; Pound Weakens (抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate. Editors: Nicholas Reynolds, Keith Jenkins

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