アジア・太平洋株式サマリー:香港・印株が下落、中国株は上昇

アジア・オセアニア各株式市場の 動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。オバマ米大統領がシリア政府に化学兵器使用 の責任を問うとの認識をケリー米国務長官が示したことで、緊張が高ま るとの懸念が広がった。

売上高の半分を米国で稼ぐスピーカー製造の瑞声科技(AACテク ノロジーズ・ホールディングス、2018 HK)は2.1%安。中国南方航空 (1055 HK)は1-6月(上期)決算が市場予想に届かず3.8%安。一 方、菓子メーカーの中国旺旺(151 HK)は、決算内容が市場予想を上回 り9.6%高。

ハンセン指数は前日比130.55ポイント(0.6%)安の21874.77で終 了。下落率は1週間ぶりの大きさ。ハンセン中国企業株(H株)指数は 同0.9%安の9988.23。

BTIG香港のマネジングディレクター、クリスチャン・キールラ ンド氏は、「地政学的リスクは気掛かりだが、最大の懸念は依然として 米景気刺激策の縮小だ」と指摘。来月の米連邦公開市場委員会 (FOMC)まで、投資家は慎重姿勢を崩さないだろうと語った。

【中国株式市況】

中国株式相場は上昇し、2週間ぶりの高値となった。工業セクター 企業の利益が7月に大幅な伸びを示したことが背景。

中国南方航空(600029 CH)は1-6月(上期)決算を好感し3.0% 高。上海国際港務(600018 CH)はストップ高の10%上昇で、3営業日 続伸となった。中央政府が上海市の自由貿易区を認可したことが買い材 料。

ZTE(中興通訊、000063 CH)と烽火通信科技(600498 CH)は値 下がりした。ペトロチャイナ(中国石油、601857 CH)は上海、香港の 両市場で売買停止となった。関係者によれば、同社は大慶油田に関する 人事を発表する見込み。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の両方に連動する 上海総合指数は前日比7.09ポイント(0.3%)高の2103.57。上海、深圳 両証取のA株に連動するCSI300指数は0.2%高の2340.88で終了。

中国国家統計局が27日発表した7月の工業セクター企業の純利益は 前年同月比12%増加した。6月は同6.3%増だった。

華西証券の魏瑋アナリスト(上海在勤)は工業利益の統計が「経済 の安定化を示す追加の材料になった」としながらも、市場には景気回復 の勢いは弱いとのコンセンサスがあることから、株価をさらに押し上げ る要因にはならないとの見方を示した。

【インド株式市況】

インド株式相場は約1週間ぶりの大幅安となった。指標のS&Pセ ンセックス指数は前日まで3営業日続伸していた。通貨ルピーが対ドル で過去最安値を更新したことで、インドからの資本流出が加速するとの 懸念が高まった。

HDFC銀行はここ4年余りで最もきつく下げ、13銘柄から成る銀 行指数は1年7カ月ぶり安値となった。インド最大のエンジニアリング 会社、ラーセン・アンド・トゥブロは2012年1月以来の安値まで売り込 まれた。国内最大の発電機メーカー、バーラト重電機は10%の大幅下 落。

27日の外国為替市場でルピーはドルに対し下げ、一時は過去最低の 1ドル=66.0775ルピーとなった。

ムンバイ市場でのセンセックス指数は前日比590.05ポイント (3.2%)安の17968.08で終了。ルピー安阻止の措置が経済成長を損ね るとの懸念が広がる中、同指数は年初来高値を付けた7月23日以 来、12%下げている。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、海外勢は6月1日以 降、インドの株式・債券から120億ドルの資金を引き揚げている。

【タイ株式市況】

タイ株式相場は下落。指標のSET指数が9営業日続落し、年初来 高値からの下落率は21%となった。国内経済の低迷に伴い、同国からの 資金流出が加速するとの懸念が広がった。通貨バーツと国債も下げた。

SET指数は前日比35.21ポイント(2.7%)安の1293.97で終 了。1998年以来最も長い下落局面となった。バーツは0.8%安の1ドル =32.18バーツ。同国債の10年物利回りは14ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し4.29%と、2009年12月以来の高水準に達した。

タイ経済は4-6月(第2四半期)にリセッション(景気後退)入 りした。26日発表された統計では、7月のタイ輸出が予想外の減少とな ったことが示された。

クルングスリ・セキュリティーズの調査責任者であるカサマポン・ ハムニルラット氏(バンコク在勤)は電話インタビューで、「世界の投 資家はタイの成長鈍化を懸念している」と指摘、「輸出データ悪化でタ イの国内総生産(GDP)がさらに下方修正される可能性がある」との 見方を示した。

【フィリピン株式市況】

フィリピン株式相場は大きく下げ、指標である総合指数が2カ月ぶ りの安値で引けた。政府の予算措置をめぐり大規模な抗議活動が起きた ことから、財政支出が鈍り経済成長の重しとなるとの懸念が強まった。

フィリピン総合指数は前営業日比244.22ポイント(4%)安 の5916.99と、終値ベースでは6月25日以来の安値となった。首都マニ ラでは26日に約6万人が抗議活動を行った。26日は休場だった。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前日比5.81ポイント(0.1%)高 の5141.22。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比2.02ポイント(0.1%)安の1885.84。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比74.13ポイント(0.9%)安の7820.84。

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