NY外為:円が全面高、新興国通貨の下落で安全性に需要

27日のニューヨーク外国為替市場で は円が対ユーロで約8週間ぶりの大幅高。新興市場国通貨が下落し、安 全性を求める動きが活発になった。

円は対主要16通貨すべてに対して上昇。スイス・フランは円を除く すべての主要通貨に対して上昇した。ボラティリティーを示す指数が2 カ月ぶりの高水準をつけると、ユーロは対ドルでの下げから上昇に転じ た。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は、「政治的なニュースが市場を支配し、リスク 回避の動きが強まっているため、G10通貨の中では円やスイス・フラン が最も買われている」と述べ、新興市場からの「本格的な資金流出が再 開されている兆しがある」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ユーロで1.3%上昇して1 ユーロ=129円96銭。値上がり率は一時、日中ベースで7月3日以来で 最大となる1.4%に達した。円は対ドルで1.5%上昇して1ドル=97円03 銭。7月10日以来の大幅高となった。ドルは対ユーロで0.2%下げて1 ユーロ=1.3393ドル。一時は0.3%上昇した。

ブルームバーグ米ドル指数は0.3%下げて1024.93。8月22日に は1031.37と、2日以来の高水準をつけた。

ボラティリティ指数

JPモルガン・チェースのG7ボラティリティ指数は10.14%に上 昇。7月16日以来の高水準となった。過去12カ月間の平均値は8.93%と なっている。

スイス・フランは対ユーロで0.4%高、対ドルでは0.6%値上がりし た。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、外為オプションの店頭取引は合計230億ドル。前日は150億ドルだ った。対円でのドルのオプション出来高は51億ドルで、シェアは22%と 最大だった。

米国と英仏はシリアに対する軍事介入の可能性について協議を進め ている。シリアは21日に首都ダマスカス郊外で化学兵器を使用した疑い が持たれている。

米国と英国の当局者が語ったところによると、攻撃に踏み切ったと しても、狭い範囲にとどまり、シリアのアサド政権の打倒が目的ではな いとして、シリアの軍事能力の削減に焦点が絞られると指摘した。

DZバンクの為替ストラテジスト、ゾンヤ・マルテン氏(フランク フルト在勤)は「市場参加者が考慮するべきリスク要因は多い」と述 べ、「安全への逃避需要は明らかに存在しており、それが円にとっては ある程度の支援材料となっている」と続けた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は過去3カ月間で4.9%上昇。ユーロは3.5%上昇。一方、ド ルは1.1%下げた。

原題:Yen Climbs as Emerging-Market Currencies Slide; Forint Tumbles(抜粋)

--取材協力:Masaki Kondo、Kevin Buckland、Lukanyo Mnyanda. Editors: Kenneth Pringle, Dave Liedtka

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