中国:7月の工業利益、伸び加速-景気安定化の兆候また増える

中国の工業セクター企業の利益は、 7月に伸びが加速した。中国経済は今年に入って2四半期連続で減速 し、6月には銀行間市場で資金繰りが逼迫(ひっぱく)するなどの事態 に見舞われたが、ここへきて安定化しつつあることを示す材料が増えて いる。

中国国家統計局が27日発表した7月の工業セクター企業の純利益は 前年同月比12%増加した。6月は同6.3%増だった。電力と通信、自動 車製造が増加に寄与する一方、石炭採掘業の利益は減少した。

中国では7月に工業生産が市場予想を上回る伸びとなり、輸出入は 増加に転じた。英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミ クスが先週発表した8月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値 も上昇。ブルームバーグ・ニュースが今月実施した調査によれば、市場 関係者は中国が今年、政府目標の7.5%成長を達成するとみている。

バークレイズの中国担当エコノミスト、常健氏(香港在勤)は「短 期の成長見通しを明るくする新たな材料だ」と述べ、7-9月(第3四 半期)の成長率は7.6%と、4-6月(第2四半期)の7.5%を上回ると の予想を示した。ただ、工業部門の生産能力過剰や輸出競争力の低下、 不動産の供給過剰、金融システム上のリスクを挙げて、中期的な見通し には慎重だと語った。

国家統計局の盛来運報道官は26日、中国経済の安定化の兆しが増え つつあると述べた。

一方、野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、張智 威氏は27日、中国の景気回復の持続可能性はまだ確実なものとはなって いないとし、2014年1-6月(上期)には成長率が7%を下回る可能性 があるとの見方を示した。

原題:China’s Industrial Profits Rebound as Growth Stabilizes: Economy(抜粋)

--取材協力:広川高史、下土井京子、アンディ・シャープ、Paul Panckhurst、James Mayger、Shamim Adam. Editors: Paul Panckhurst, アンディ・シャープ

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