8月26日の米国マーケットサマリー:株反落、米政府のシリア非難で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3370   1.3383
ドル/円             98.43    98.72
ユーロ/円          131.60   132.10


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,946.46     -64.05     -.4%
S&P500種           1,656.78      -6.72     -.4%
ナスダック総合指数    3,657.57      -.22      .0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .36%        -.01
米国債10年物     2.79%       -.03
米国債30年物     3.77%       -.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,393.10    -2.70     -.19%
原油先物         (ドル/バレル)  106.26      -.16     -.15%

◎NY外為市場

NY外為:ドル上昇、根強い9月の緩和縮小観測-トルコ・リラ下落

【記者:西前 明子】

8月26日(ブルームバーグ):26日のニューヨーク外国為替市場で ドルが主要16通貨の過半数に対して上昇した。朝方発表された米耐久財 受注が予想よりも悪かったものの、市場参加者の間では引き続き米金融 当局が来月の会合で債券購入の縮小を決定するとの見方が維持された。

ブルームバーグ米ドル指数は上昇。一時は0.1%低下した場面もあ った。投資家は融当局による緩和策縮小を支えられるほど米国経済が十 分に回復したのかどうかを見極めている。トルコ・リラは最安値を更 新。同国中銀は6日ぶりにレポを再開した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は、「明らかに弱い経済統計だった。市場 の直後の反応は正しかった」と述べ、「しかしこれは9月の緩和策縮小 という大筋の見方を変えるほど十分な材料なのだろうか。ドルが上げを 取り戻したことからも分かるように、この統計は緩和縮小見送りに至る 決定的な材料ではない」と指摘した。

ニューヨーク時間午後2時42分現在、ブルームバーグ米ドル指数 は0.2%上昇して1028.12。ドルは対円で0.1%下げて1ドル=98円64 銭。一時は0.6%まで下げた場面もあった。ドルは対ユーロで0.1%上昇 して1ユーロ=1.3373ドル。ユーロは対円で0.2%安の1ユーロ=131 円91銭。ロンドン金融市場は祝日で休場。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。オバマ米大統領は化学兵器使用という「道義に 反するおぞましい行為」に対してシリア政府に責任を負わせるとケリー 米国務長官が発言したため、下げに転じた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前営業日比0.4%安の1656.78で終了。ダウ工業株30種平均は64.05 ドル(0.4%)下げて14946.46ドルで終えた。

ノースコースト・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、 フランク・インガーラ氏は電話インタビューで、「混乱が生じて報復が 起こり、米資産に影響が出るようなら、市場はやや不安になるだろう」 と発言。「状況はやや後退しており、リスクを外す動きとなっている」 と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが約1週間ぶり低水準を付けた。7月 の米製造業耐久財受注が予想以上に減少し、金融当局が債券購入プログ ラムを縮小させるとの観測が後退した。

市場参加者の間では、9月に量的緩和を縮小できるだけの力強さを 米経済が備えているかについて、さまざまな見方が広がっている。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、今年の米経済 成長率は1.6%と、昨年の2.8%成長から減速が予想されている。米財務 省は今週、2年、5年、7年債の入札(発行総額980億ドル)を実施す る。米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月17-18日に政策決定会合 を開く。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は製造業耐久財受注について、「多少の軟化を示してい る」とし、「問題は金融当局がこの統計に注目するかどうかだ」と述べ た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時16分現在、10年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の2.81%。同年債(表面利率2.5%、2023年 8月償還)価格は2/32上げて97 11/32。利回りは一時2.78%と、16日以 来の低水準を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。一時は2カ月ぶり高値をつけたも のの、ドルの上昇を背景に代替投資としての金買いが後退した。

主要10通貨に対するブルームバーグ米ドル指数は一時0.3%高。金 は今年に入って17%値下がりしている。ドルが同期間に4.2%上昇して いることや、米金融当局が緩和策を縮小するとの懸念が背景にある。

T&Kフューチャーズ・アンド・オプションズ(フロリダ州ポート セントルーシー)のマイケル・スミス社長は電話インタビューで、「ド ルが上昇しているため、金は軟調に推移している」と指摘。「米緩和縮 小のタイミングについて、明確な意思表示が求められている」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前週末比0.2%安の1オンス=1393.10ドル。一時は1407ドルと、 6月7日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は反落。米製造業耐久財受注が予想以上 に減少したことを受け、3営業日ぶりに下落した。リビアで閉鎖されて いた港が操業を再開したことも、売りを誘った。

米商務省の発表によると、製造業耐久財受注額は7月に前月比 で7.3%減少と、2012年8月以来で最大の減少率となった。18日に不可 抗力条項の適用を宣言していたリビアのブレガ港では、石油積み出しが 再開された。

タイチ・キャピタル・アドバイザーズの商品ファンドマネジャー、 タリク・ザヒル氏は「需給ファンダメンタルズからみれば、相場は下落 して然るべきだ」と指摘。「経済統計の中には芳しくないものもある。 リビアからの石油積み出しが多少持ち直しており、市場を圧迫してい る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前週末 比50セント(0.47%)安の1バレル=105.92ドルで終了。年初から は15%の値上がり。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE