米国債の利回り曲線スティープ化進む-超緩和策の「産物」か

米国債が2009年以来最悪の下げ相場 となる中で、債券投資家にとってこれまではさらなる苦境のシグナルだ った目安が逆に、利回りのピークが近いことを示している。

ブルームバーグの集計データによると、米2年債と10年債の利回り 格差は今月2.55ポイントに拡大し、2010年2月に記録した過去最大 の2.93ポイントに迫った。2.55ポイントは1990年以降の中央値(1.23ポ イント)の約2倍。

米連邦準備制度理事会(FRB)がフェデラルファンド(FF)金 利の誘導目標を2015年までゼロ近辺にとどめる意向を示す一方で、債券 購入の縮小計画が10年債利回りをこの2年余りの最高水準に押し上げ、 利回り曲線のスティープ化が09年以来最も速いペースで進んでいる。

利回り曲線のスティープ化は通常、成長加速により投資家がインフ レリスクの代償をより多く求めるときに起こるが、債券ストラテジスト は今回は事情が異なると指摘する。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト63人の予想中央値によれ ば、10年債利回りは5月1日に付けた今年最低の1.61%から先週2.93% まで上げた後、今後上昇ペースは鈍化し、来年4-6月(第2四半期) に3.05%に達する見込み。第2次世界大戦後の平均の半分程度にとどま る経済成長率と、FRBの2%目標を下回るインフレ率によって、債券 相場は下げ幅が限定される見通しだとエコノミストらは分析している。

ヌビーン・アセット・マネジメントで1000億ドル(約9兆8700億 円)余りの資産運用に携わるワンチョン・クン氏は21日の電話インタビ ューで、「利回り曲線のスティープ化がかなり強気な成長見通しやイン フレへの強い懸念を反映したものとは思わない」とし、「極めて緩和的 な金融政策の産物だ」と述べた。

原題:Bond Yield Gap Shows Selloff Beating ’09 Peaking Until Rate Rise(抜粋)

--取材協力:Cordell Eddings、Kevin Buckland、Wes Goodman. Editors: Philip Revzin, Robert Burgess

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