ユーロ下落、テクニカル指標が示唆-米緩和縮小見通しも重し

ユーロ圏が過去最長のリセッション (景気減速)から脱却した後、通貨ユーロは対ドルで約半年ぶりの高値 を付けたが、相場のパターンは今後の下落を示唆している。市場関係者 は、域内の景気回復より米国の景気刺激策縮小の方が影響が大きいとみ る。

ユーロは20日に1ユーロ=1.3452ドルに上昇。しかしブルームバー グのデータによれば、ユーロのモメンタム(相場の勢い)の指標である MACD(移動平均収束拡散法)は先週、その移動平均線であるシグナ ルを下に抜けた。ユーロはまたトレンドの転換を示すボリンジャーバン ド(20日間)の上限を上回った。

ユーロ圏の4-6月(第2四半期)の域内総生産(GDP)は前期 比0.3%増加し、7四半期ぶりのプラス成長に転じた。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想によると、今年通年の域内成長率はマイナ ス0.6%の見込み。米国はプラス1.6%の見通しだ。米連邦準備制度理事 会(FRB)が刺激策縮小を計画する一方、欧州中央銀行(ECB)は 政策金利を低水準にとどめる方針であることも、ユーロ相場の重しとな っている。

みずほ証券のチーフFXストラテジスト、鈴木健吾氏は23日の電話 取材に対して、「米国と欧州では金融政策の方向性に格差がある」と指 摘。「最近の経済指標に一定の良い兆候は出ているが、すぐに緩和縮小 を議論するような段階ではない。そのあたりもユーロの上値を抑えるだ ろう」と述べた。

ユーロは7月10日からの7週間でドルに対して約5%上昇し、先週 末のロンドン市場では1.3383ドルとなった。鈴木氏は向こう2カ月 で1.30ドルに向かって下落すると予想。ブルームバーグがまとめた市場 関係者60人余りの予想中央値では年末までに1.27ドルに値下がりすると みられている。

原題:Euro Seen Snapping Advance on Fed Tapering Bets: Market Reversal(抜粋)

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