債券は反発、米債高や需給の良さで-20年債入札前でも超長期債に買い

債券相場は小幅に反発。前週末の米 国債相場が上昇したことや日本銀行の長期国債買い入れなどによる需給 の良さを背景に買いが優勢となった。20年債入札をあすに控える超長期 債に買いが入り、相場全体の支えとなった。

東京先物市場で中心限月の9月物は前週末比6銭高の143円77銭で 開始し、午前9時すぎに143円86銭まで上昇した。しかし、その後は上 げ幅を縮小。午後の取引開始後には3銭高まで伸び悩み、結局は4銭高 の143円75銭で引けた。

三菱UFJ投信の下村英生チーフファンドマネジャーは、20年債利 回りが1.7%前後に戻ってきて買いが入っているところを見ると、やは り買い遅れ感があると分析する。「投資家がターゲットにしていた水準 でもあり、サポートされる」と指摘。「円債は銀行の資金余剰や日銀の 強力な買い入れという独自の要因から堅調で、じわりと金利が低下して いく状況が続いているのではないか」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは午後に入ってようやく、同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.76%で 開始。その後も同水準で推移した。5年物の113回債利回りは1bp低 い0.295%で開始後、11時前後からは0.30%で推移した。

20年物の145回債利回りは横ばいの1.705%で始まり、午後に入ると 買いが入って1.70%に低下した。30年物の39回債利回りも横ばい の1.815%で開始し、午後に0.5bp低い1.81%に下げた。

米債高

先週末23日の米債相場は上昇。米10年国債利回りは前日比7bp低下 の2.81%程度。7月の米新築住宅販売統計が前月比で減少したことが買 い材料となった。

SMBC日興証券金融経済調査部の山田聡部長は、前週末に米国の 金利上昇が一段落したことで、国内債は先物中心に買いが先行したと指 摘。「今週は月末最終週で需給は良好。年金基金などから保有債券の年 限長期化の買いが見込まれるほか、日銀の長期国債買いオペも需給を引 き締める」とも話した。

財務省は27日午前、20年利付国債(8月債)の価格競争入札を実施 する。前回の145回債と銘柄統合するリオープン発行で、表面利率(ク ーポン)は1.7%となる見込み。発行額は1兆2000億円程度。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニア債券ストラ テジストは、20年債入札について「利回り水準で1.7%台であれば、今 回債も無難に消化されるだろう」とみる。新発20年債利回りは13日に約 2カ月ぶり低水準の1.635%に低下したが、その後は水準を切り上げ、 前週後半には1.7%台に乗せた。

東京株式相場は小幅に反落。TOPIXの終値は前週末比1.63ポイ ント(0.1%)安の1140.00。円は対ドルで1ドル=98円台半ば。

--取材協力:赤間信行、船曳三郎 Editors: 青木 勝, 山中英典

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