JPモルガンの「ニューノーマル」はPIMCOより悲観的

米連邦準備制度理事会(FRB)の 次期議長は厳しい試練に直面するかもしれない。米経済の「ニューノー マル」が、これまで言われていたよりもさらに弱いかもしれないから だ。

JPモルガン・チェースのエコノミストらは米経済の潜在成長率が 年1.75%前後に低下したとの見方を示した。1990年以来の平均 は2.5%。1.75%は第2次世界大戦後の最低で、債券ファンド大手の米 パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)が米経 済のニューノーマルと定義する2%を下回る。

JPモルガンの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ 氏は、「米国の未来は今までとは違うものになる」と分析する。生産性 の伸び鈍化と労働人口の増加ペース減速が最終的には「米国の平均的な 成長ペースを鈍らせるだろう」と同氏は予想している。

カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで米ワイオミング州 ジャクソンホールに集まるエコノミストや中央銀行当局者らは、その意 味するところを理解している。潜在成長率は景気が過熱せずに拡大でき る最高速度だ。これが低いということは、成長加速局面で金融当局がよ り早期に引き締めを開始しなければならないことを意味する。また、経 済の成長率が低ければ、企業の利益拡大、勤労者の所得増加も抑えら れ、財政赤字縮小は進まない。

ノーベル経済学賞受賞者のエドムンド・フェルプス米コロンビア大 学教授は、「楽観的になるのは難しい。技術革新も景気刺激策も減って いる」と話した。

バーナンキFRB議長は昨年11月に、金融危機とその後遺症が恐ら く「米国の潜在成長率を低下させた」との見方を示した上で、そのよう な成長への重しが長期化しないことへの期待を表明した。

原題:JPMorgan Sub-New Normal Growth Seen Confronting Next Fed Chief(抜粋)

--取材協力:Peter Burrows. Editors: Mark Rohner, Chris Wellisz

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