米国株:続伸、緩和縮小めぐる当局者発言に注目

米株式相場は続伸。市場では緩和縮 小をめぐる米金融当局者の発言を見極めようとする動きが広がった。朝 方発表された7月の新築住宅販売は大幅な減少となった。S&P500種 株価指数が2日続伸するのは3週間ぶり。

マイクロソフトは大幅高。同社はスティーブ・バルマー最高経営責 任者(CEO)が1年以内に退任すると発表した。ナスダックOMXグ ループは反発。前日はシステム障害に伴う混乱が嫌気され、ここ4カ月 余りで最大の下げとなっていた。D.R.ホートンをはじめ住宅建設株 は下落した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1663.50。ダウ工業株30種 平均は46.77ドル(0.3%)上げて15010.51ドル。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア株式ストラテジス ト、ジム・ラッセル氏は「マクロ経済環境は非常に重要だ」とし、「投 資家は金利上昇に市場がどう反応するか、そしてそれが消費者とビジネ ス環境にどういった意味を持つのかを把握しようとしている。今週末の ジャクソンホールでの会合も注目されるが、特に大きな発表は予想され ていない」と述べた。

S&P500種は今週0.5%上昇。21日に公表された米連邦公開市場委 員会(FOMC、7月30-31日開催)の議事録によれば、会合のほぼ全 参加者は景気が予想通り改善された場合、債券購入のペースを年内に減 速させるというバーナンキ議長の計画を「おおむね支持」していること が分かった。

ジャクソンホール

ワイオミング州ジャクソンホールでのシンポジウムではこの日、地 区連銀の総裁3人が発言したが、債券購入縮小のタイミングについては 意見が分かれた。

セントルイス連銀のブラード総裁は、緩和縮小に「急ぐ必要はな い」と述べた。一方、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、景 気が腰折れしなければ年内の購入縮小を望むと発言。アトランタ連銀の ロックハート総裁は、力強い経済指標が続くことを条件に、9月の債券 購入ペースの減速を支持する考えを示した。

7月の米新築住宅販売はここ3年余りで最大の落ち込みとなった。 また前月の数字も下方修正された。住宅ローン金利上昇の影響が示唆さ れた。

INGインベストメント・マネジメントの分散投資担当責任者、ポ ール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は「住宅販売は現在の米国の 景気回復局面において重要な部分を占めている」と発言。「金利の上昇 が新築住宅販売に影響を及ぼしつつあるようだ。この影響で下期は景気 が若干軟化する可能性が高い」と続けた。

ナスダック

ナスダックOMXは1.2%高の30.83ドル。前日は3.4%下げてい た。ナスダック市場は前日、システム障害で上場銘柄の取引を約3時間 停止した。クリストファー・ハリス氏らウェルズ・ファーゴのアナリス トは、今回のシステム障害でナスダックに多額の費用が発生する可能性 は低いとの見方を示した。

ナスダックのロバート・グレイフェルド最高経営責任者(CEO) は経済専門局CNBCに対し、今回のシステム障害でナスダックには 「責任はない」と述べた。その上で、前日の株価下落は買いの好機だと 指摘した。

マイクロソフトは7.3%高の34.75ドル。上昇率はダウ平均で最大だ った。

S&Pスーパーコンポジット住宅建設指数は3.1%安。構成する11 銘柄全てが下げた。D.R.ホートンは2.9%安の18.73ドル。

原題:U.S. Stocks Rise as Investors Weigh Home Data, Fed Stimulus Bets(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editors: Jeremy Herron, Jeff Sutherland

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