8月23日の米国マーケットサマリー:株と米国債は上昇、ドルは下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3382   1.3356
ドル/円             98.69    98.72
ユーロ/円          132.06   131.84


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,010.36     +46.62     +.3%
S&P500種           1,663.46      +6.50     +.4%
ナスダック総合指数    3,657.79     +19.09     +.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .38%        -.01
米国債10年物     2.81%       -.07
米国債30年物     3.80%       -.07


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,395.80    +25.00   +1.82%
原油先物         (ドル/バレル)  106.29     +1.26    +1.20%

◎NY外為市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで下落。7月の米新 築住宅販売がここ3年余りで最大の落ち込みとなったことがドル売り材 料となった。

ブルームバーグ・ドル指数は3日ぶりに下げた。新築住宅販売は6 月分も下方修正された。ドルは週間では上昇した。今週公表された連邦 公開市場委員会(FOMC)議事録では、景気が改善すれば債券購入の 縮小を開始するとの計画をほぼ全参加者がおおむね支持していることが 示された。

UBSシニア為替ストラテジストのジェフリー・ユー氏(ロンドン 在勤)は、「新築住宅販売の統計は素晴らしい内容ではなかった」と指 摘しながらも、「当局の計画を妨げるような、大量の悪い指標はまだ見 られていない。これはスピードバンプ(自動車のスピード減速装置)以 外の何物でもない」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時33分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.2%安の1ユーロ=1.3386ドル。一時は0.2%上昇する場面もあっ た。円は対ドルででほぼ変わらずの1ドル=98円73銭。一時は5日以来 の安値水準となる99円15銭をつけた。円は対ユーロで0.2%安の1ユー ロ=132円16銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。市場では緩和縮小をめぐる米金融当局者の発言 を見極めようとする動きが広がった。朝方発表された7月の新築住宅販 売は大幅な減少となった。S&P500種が2日続伸は3週間ぶり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.4%高の1663.50。ダウ工業株30種平均は46.77ドル (0.3%)上げて15010.51ドル。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア株式ストラテジス ト、ジム・ラッセル氏は「マクロ経済環境は非常に重要だ」とし、「投 資家は金利上昇に市場がどう反応するか、そしてそれが消費者とビジネ ス環境にどういった意味を持つのかを把握しようとしている。今週末の ジャクソンホールでの会合も注目されるが、特に大きな発表は予想され ていない」と述べた。

◎米国債市場

23日の米国債相場は上昇。利回りは2年ぶりの高水準から低下し た。朝方発表された7月の新築住宅販売統計が前月比で減少し、早けれ ば来月にも米金融当局が緩和策を縮小するとの観測が遠のいた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が今週公表した連邦公開市場委員 会(FOMC、7月30-31日開催)の議事録で政策当局者が債券購入の ペースを減速させる計画を「おおむね支持」していることが明らかにな った。これに反応して10年債利回りは2011年7月以来の高水準まで上昇 していた。月間850億ドルの債券購入策の縮小時期をめぐっては金融政 策当局者の間で見解が分かれている。

キャンター・フィッツジェラルドの金利取引責任者、ブライアン・ エドモンズ氏は「それほど暗いニュースはない」と述べ、「大きく売ら れた後で、ある程度の反発があってもおかしくない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時48分現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて2.82%。同年債価格(表面利率2.5%、償還期限2023 年8月)は18/32上げて97 8/32。 利回りは前日に一時2.93%と、2011 年7月以来の高水準にまで上昇した。過去10年間の平均は3.54%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。11週間ぶりの高値となった。米新 築住宅販売が予想以上に減少したことを受けて、金融当局が緩和策を継 続するとの観測が強まった。

米商務省が発表した7月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比13.4%減の39万4000戸で、減少率は2010年5月以来 最大。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は48万7000戸だった。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、トム・パワー氏は電話インタビューで、「新築住宅の統計 は経済のすべてが順調に進んでいるわけではなく、当局が成長支援を続 ける必要があることを告げている」と指摘。「住宅の回復は、当局が緩 和縮小のタイミングについて決定を下す際に注目する重要な要素だ」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比1.8%高の1オンス=1395.80ドル。一時は1398.70ドル と、中心限月としては6月7日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は続伸。米新築住宅販売が減少したた め、金融当局が緩和縮小を見送るとの観測が強まり、買いが入った。

7月の新築住宅販売はここ3年余りで最大の落ち込みとなった。米 連邦準備制度理事会(FRB)が21日公表した連邦公開市場委員会 (FOMC、7月30-31日開催)の議事録によれば、会合のほぼ全参加 者は景気が予想通り改善された場合、債券購入のペースを年内に減速さ せるというバーナンキ議長の計画を「おおむね支持」していることが分 かった。

IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の商品調査ディレクター、 カイル・クーパー氏は「7月の住宅販売件数がひどい内容になったた め、原油相場は上昇した。住宅指標は刺激策の早急な終了に対する懸念 を示しているようだ。住宅は最近の景気回復局面で最も強いセクターの 一つだった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日 比1.39ドル(1.3%)高の1バレル=106.42ドルで終了。9日以来の大 幅高となった。週間では1%下落。

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