NY外為:ドル下落、米新築住宅販売の大幅減少で売り

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対ユーロで下落。7月の米新築住宅販売がここ3年余りで最大の落ち 込みとなったことがドル売り材料となった。

ブルームバーグ・ドル指数は3日ぶりに下げた。新築住宅販売は6 月分も下方修正された。ドルは週間では上昇した。今週公表された連邦 公開市場委員会(FOMC)議事録では、景気が改善すれば債券購入の 縮小を開始するとの計画をほぼ全参加者がおおむね支持していることが 示された。

UBSシニア為替ストラテジストのジェフリー・ユー氏(ロンドン 在勤)は、「新築住宅販売の統計は素晴らしい内容ではなかった」と指 摘しながらも、「当局の計画を妨げるような、大量の悪い指標はまだ見 られない。これはスピードバンプ(自動車のスピード減速装置)以外の 何物でもない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで前日比0.2%安 の1ユーロ=1.3383ドル。一時は0.2%上昇する場面もあった。円は対 ドルでほぼ変わらずの1ドル=98円72銭。一時は5日以来の安値水準と なる99円15銭をつけた。円は対ユーロで0.2%安の1ユーロ=132円10 銭。円は対ユーロで週間では1.6%安。

主要10通貨に対するブルームバーグ米ドル指数は0.2%下げ て1026.15。一時は0.2%上昇した。前日には1031.37と2日以来の高水 準をつけていた。週間では0.4%上昇。

新築住宅と中古住宅

米商務省が発表した7月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比13.4%減の39万4000戸で、減少率は2010年5月以来 最大。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は48万7000戸だった。前月は45万5000戸(速報値49万7000戸)に下方修 正された。

一方で、21日に全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中 古住宅販売件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比で増加 し、2009年11月以来の高水準だった。

バンク・オブ・モントリオールの世界為替戦略責任者、グレッグ・ アンダーソン氏(ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、「新築住宅販 売のデータは弱かったが、中古住宅販売は非常に良かった。住宅市場の 回復は続くというFOMCの見方を変えるものは何もない」と話した。 FOMCは9月17、18両日に次回会合を開く。

ユーロは高い

ユーロは対円で週間ベースでは5週ぶりの大幅上昇となった。欧州 中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、オーストリア中銀のノボトニ ー総裁は、ユーロ圏経済に関する最近の「一連の良いニュース」が過去 最低水準にある政策金利をさらに引き下げる必要性を取り除いていると の見解を示した。

ユーロ圏の8月の消費者信頼感指数はエコノミストの予想以上に大 きく改善した。欧州委員会が発表した同信頼感指数はマイナス15.6と、 前月のマイナス17.4から改善し、2011年7月以来の高水準となった。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト26人の調査の中央値ではマイナ ス16.5が見込まれていた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ドルは年初から4.8%高と、上昇率2位となっている。ユーロ は6.5%高で、上昇率トップ。円は9.2%下落している。

原題:Dollar Declines After U.S. Sales of New Homes Plunge in July(抜粋)

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