南欧の銀行株、持続的な上昇は困難か-伊・スペイン苦境続く

南欧の銀行株は債務危機発生後で最 長の長期上昇局面にあるが、ドイツとフランスの景気回復に南欧経済が 後れを取っていることから持続的な上昇は難しそうだ。

国内経済の苦境が続くイタリアとスペインでは、銀行は個人や企業 がデフォルト(債務不履行)に陥った場合に備えて貸倒引当金の積み増 しを迫られそうだ。ブルームバーグが集計したデータによれば、イタリ アの銀行株は6週間に及ぶ上昇で、株価収益率(PER)が20.7倍と1 年前の10.3倍から跳ね上がっている。

スイスのバンクSYZで250億ユーロ(約3兆3100億円)の運用に 携わるステファノ・ジローラ氏は「ユーロ圏周辺国の経済見通しは依然 として脆弱(ぜいじゃく)なため、短・中期的に現在の株価を維持でき るとは思わない」と指摘。「特にスペインとイタリアの銀行は少なくと も来年まで、高水準の不良債権と低水準の利ざやに伴う悪影響を受ける だろう」と述べた。

ユーロ圏の4-6月(第2四半期)域内総生産(GDP)はドイツ とフランスがけん引役となり、前期比0.3%増加した。その一方で、ス ペインの不良債権比率は6月に過去最悪の11.6%となり、南欧経済の弱 さを浮き彫りにした。イタリア中央銀行によれば、国内の6月の不良債 権は1380億ユーロと、過去最高水準だった。

原題:Record Bank Rally in Southern Europe Threatened by Economy Woes(抜粋)

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