米カリフォルニア州の科学者らが目指す夢の燃料、水+太陽光

その取り組みは、魔法か架空の出来 事、米カリフォルニア州の科学者らが抱く夢のように聞こえるかもしれ ない。しかし、科学者らは真剣に取り組んでいる。その実験とは、水と 太陽光から合成ガソリンを作り出すというものだ。

カリフォルニア工科大学(カルテック)の人工光合成共同センター では、太陽光と空気中の二酸化炭素からエネルギーと酸素を生成する植 物をまねるやり方で、環境保護と地球温暖化抑制につながる取り組みを 進めている。太陽エネルギーの研究で知られるカルテックのネート・ル イス教授は、われわれが知っている燃料のイメージを塗り替える燃料を 生成することを計画している。

ルイス氏は7月のインタビューで「実現する可能性がないのなら、 取り組んでいないだろう」と述べた。

この取り組みには米エネルギー省が1億2200万ドル(約120億円) を支援し、カルテックのほか、スタンフォード大、カリフォルニア大学 のバークリー校、アーバイン校、サンディエゴ校、ローレンス・バーク リー国立研究所の科学者120人が参加している。

計画は2段階

ルイス氏によると、革命的な輸送燃料の開発計画は2段階から成 る。

まず、割安な太陽光パネルのような装置を利用し大量の液体水素燃 料を製造するシステムを開発することを目指す。化学工場や製油所で は、環境に優しい燃料電池自動車の燃料となる液体か気体の水素が必要 とされている。

そして、この研究を植物のように、液体水素燃料と空気中の二酸化 炭素を混合できるシステムに応用し、自動車などに利用する液体燃料を 製造する。ルイス氏によると、2020年代半ばまでにこの段階に到達する ことを目指している。

原題:Water + Sunshine = Fuel as Lab in California Chases Dream: Cars(抜粋)

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