ECBノボトニー氏:欧州の良いニュースが利下げの必要性消す

欧州中央銀行(ECB)政策委員会 メンバー、オーストリア中銀のノボトニー総裁は、ユーロ圏経済に関す る最近の「一連の良いニュース」が過去最低水準にある政策金利をさら に引き下げる必要性を取り除いているとの見解を示した。

同総裁は22日遅く、米ワイオミング州ジャクソンホールでブルーム バーグテレビジョンのインタビューに応じ、「現在、利下げを支持する 議論は多くないだろう」と発言。ただ「最近の展開がECBの政策に直 ちに影響を及ぼすことはない」とも述べ、早期金融引き締めの可能性を 否定した。

ユーロ圏の4-6月(第2四半期)の域内総生産(GDP)は前期 比0.3%増加し、過去最長のリセッション(景気後退)から脱却。8月 のサービス景気指数が1年7カ月ぶりの活動拡大を示すなど、今週発表 の指標は回復持続の可能性を示唆する内容だった。こうした中、ECB 当局者は政策を引き締め方向へ早期に転換するとの観測を打ち消そうと している。

ノボトニー総裁は先行きの見通しについて自身の姿勢を「慎重なが ら楽観的」と表現した上で「脆弱(ぜいじゃく)な回復だが、回復だ」 と述べた。

同総裁はECBが政策委員会の議事録とメンバー23人による投票の 詳細を開示すべきだとの声に対しては懐疑的な姿勢を示した。「私の個 人的な見解はECB創設者たちと同じものだ。彼らは各メンバーの投票 を開示しないことでECBの独立性を確保しようと極めて慎重に臨ん だ」と発言。米連邦準備制度理事会(FRB)と異なり、ECBは「異 なる政策視点を持つ」国々が共通の政策を設定しているため「ECBの 独立性維持が私にとって優先事項だ」と語った。

原題:Nowotny Says Europe’s ‘Good News’ Removes Need for ECB Cut (1)(抜粋)

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