日本株は急反発、景気敏感中心に全業種高い-強い欧米統計や円安好感

東京株式相場は急反発。欧米で強い 経済指標が発表されたほか、ドル・円相場がほぼ3週間ぶりに1ドル =99円台まで円安に振れ、投資家心理が改善した。自動車やゴム製品な どの輸出関連、鉄鋼や非鉄金属などの素材、保険などの金融を中心に東 証1部全業種が上げた。

TOPIXの終値は前日比22.07ポイント(2%)高の1141.63、日 経平均株価は同295円38銭(2.2%)高の1万3660円55銭。

パインブリッジ・インベストメンツの前野達志執行役員は、日本企 業の今期の増益率の高さから考えるとやや売られ過ぎており、「投資家 心理が改善したことで反動の買いが出た」と指摘。日本株の先高期待は 健在で、「日本株需要の高さを再確認する日だった」と話していた。

英マークイット・エコノミクスが22日に発表した8月のユーロ圏サ ービス景気指数(速報値)は51.0と19カ月ぶりに拡大に転じ、製造業景 気指数も51.3と前月の50.3から上昇。米国では連邦住宅金融局 (FHFA)が発表した6月の住宅価格指数は前年同月比で7.7%上昇 した。

良好な経済指標を受けて、前日のダウ工業株30種平均は0.4%高と 7営業日ぶりに反発。欧米経済への見方が改善し、きょうの日本株は朝 方から景気敏感業種を中心に幅広い業種に買いが広がった。為替の円安 基調も支援材料で、きょうの東京市場でドル・円相場は一時、5日以来 となる1ドル=99円台を付けた。

上げ幅一時400円超

午後にはMSCIアジア太平洋指数(日本除く)が7営業日ぶりに 反発するなど堅調なアジア市場も追い風となり、日経平均の上げ幅は一 時400円を超え、およそ3週間ぶりの大きさまで拡大した。午後2時過 ぎごろから中国市場が急にマイナスに転じ、終盤にかけて日本株の上値 を抑えた。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「欧米景気に対する認 識は改善しており、中期的には先進国に資金が回帰する流れになる」と 指摘。米国金利の上昇を受けた円安・ドル高も見込まれることから、 「日本株は相対的に堅調に推移する可能性が高い」との見方を示す。

また、テクニカル指標が売られ過ぎを示唆する水準に近づいていた ことも、この日の相場の急反発の背景だった。東証1部の上昇・下落銘 柄数の百分比を示す騰落レシオは22日時点で77%と、2カ月ぶりの低水 準。日経平均と投資家の短期的売買コストを示す25日移動平均線の下方 かい離率は4.4%と、売られ過ぎを示す5%に接近していた。

東証1部業種別33指数の上昇率上位にはゴム製品、輸送用機器、保 険、証券・商品先物取引、鉄鋼、不動産、非鉄金属、機械、電機などが 並んだ。東証1部の売買高は概算で22億5529万株、売買代金は1兆8775 億円、値上がり銘柄数は1357、値下がり286。

個別では、東芝が高い。稼働率が低迷しているポーランド工場の閉 鎖など赤字が続くテレビ事業の追加再建策を検討していることが分かっ た、と共同通信がきのう夜に報じた。アマダは急伸。北米を中心に海外 事業が好調で、4-9月期の連結営業利益は前年同期比2.5倍と従来予 想を上回る見通し、と23日付の日本経済新聞朝刊が報じた。

国内新興市場は、東証ジャスダック指数が前日比0.3%安の84.25と 4日続落、マザーズ指数が同0.3%高の680.27と4日ぶりに反発した。

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