8月22日の米国マーケットサマリー:ドルが対円で上昇、株も高い

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3358   1.3355
ドル/円             98.68    97.68
ユーロ/円          131.81   130.46


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,963.67     +66.12     +.4%
S&P500種           1,656.95     +14.15     +.9%
ナスダック総合指数    3,638.71     +38.92    +1.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .39%        +.02
米国債10年物     2.89%       .00
米国債30年物     3.87%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,370.80     +.70     +.05%
原油先物         (ドル/バレル)  105.09     +1.24    +1.19%

◎NY外為市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で上昇。2週間ぶりの高 値を付けた。米新規失業保険申請件数の4週間移動平均が約5年ぶりの 低水準となったため、金融緩和の縮小観測が強まった。

住宅価格や景気先行指数の上昇もドル買い材料。インド・ルピーは 最安値を更新、マレーシア・リンギットは3年ぶりの安値となった。ス ウェーデンの失業率が低下し、同国通貨クローナは主要通貨に対して上 昇した。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「緩和縮小の全般的な織り込み 具合や緩和縮小懸念の過剰な織り込みという点で、市場はかなり進んで おり、そのプロセスは恐らく3分の2終わった」と述べた。「リスク管 理の荒波を経てボラティリティが高まり、新興市場は強く圧迫されてい る」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時23分現在、ドルは円に対し前日比1%高 い1ドル=98円62銭。一時は98円81銭と、5日以来の高値を付けた。対 ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.3361ドル。0.4%上げる場面も あった。ユーロは対円で1%高の1ユーロ=131円77銭。一時は2日以 来の高値となる131円86銭まで上昇した。

主要10通貨に対するドル相場を反映するブルームバーグ米ドル指数 は0.2%高の1028.32。一時は1031.37と、2日以来の高水準を付けた。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。経済指標で世界の製造業や米労働市場の改善が 示されたことが手掛かり。ナスダック市場ではコンピューターシステム の不具合から取引が3時間にわたり停止された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.9%高の1656.96。ダウ工業株30種平均は0.4%上昇 し14963.74ドル。

米株式市場はこの日もコンピューター障害に見舞われた。取引所間 でデータを共有するためのソフトウエアに不具合が生じ、ナスダック市 場は株式とオプションの取引を一時停止した。ナスダック総合指数はニ ューヨーク時間午後0時20分ごろに取引を停止。停止前は前日比0.9% 高の3631.17を付けていた。取引は同3時25分に再開され、総合指数 は1.1%上昇の3638.71で終了した。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの株式戦略・調査責任 者、ポール・マンガス氏は「失業保険申請の統計は明るい内容で、緩慢 な雇用拡大が続いていることが示された」とした上で、「中国では安 定、欧州では改善の兆しがそれぞれ見られており、米国の多国籍企業に は長期的にプラスとなる可能性がある」と述べた。

◎米国債市場

22日の米国債利回りは2年ぶり高水準に上昇。経済統計で労働市場 の強さが示唆され、市場では金融当局が緩和策を縮小できるほど十分に 米国経済は回復したとの見方が広がった。

10年債の利回りはほぼ変わらず。前日に米連邦準備制度理事会 (FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC、7月30-31日開 催)の議事録では、政策当局者が債券購入のペースを減速させる計画を 「おおむね支持」していることが明らかになった。この日は午後に入っ て160億ドル相当の5年物インフレ連動債(TIPS、銘柄統合)入札 が行われた。最高落札利回りは2010年以降で最高だった。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏は「緩慢なペースながら経済成長が続いている」と述 べ、「米金融当局が年内に債券購入を減速した場合に備え、その影響は すでに織り込み済みだ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時58分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)未満上げて2.90%。2011年8月以来で最高となった。同年債 価格(表面利率2.5%、償還期限2023年8月)は1/32下げて96 17/32。

30年債利回りは4bp下げて3.88%。一時は3.94%と、2011年8月 以来の最高だった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。中国に景気が上向く兆しが見られ る中、宝飾品や延べ棒の需要が増えるとの観測が強まった。中国は金輸 入で世界2位。

中国の製造業活動を示す民間の指数は8月に上昇に転じた。前月 は11カ月ぶりの低水準となっていた。業界団体のワールド・ゴールド・ カウンシル(WGC)は中国とインド両国での宝飾品やコイン、延べ棒 の販売が今年は最大1000トンに達するとの見通しを示している。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「アジア での需要拡大への期待が引き続き金の支えになっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.1%高の1オンス=1370.80ドル。一時は0.8%上昇する 場面もあった。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は4日ぶりに上昇した。米週間新規失業 保険申請件数の先週までの4週間平均値が約5年ぶりの低水準となった ことを受け、燃料需要に弾みが付くとの期待が高まった。

米労働省の発表によると、4週移動平均は先週までに33万500件 と、2007年11月以来で最低だった。米民間調査機関コンファレンス・ボ ードが発表した7月の米気先行指標総合指数(LEI)は前月比0.6% 上昇した。中国の製造業購入担当者指数(PMI)で景況拡大の再開が 示されたほか、欧州の製造業統計も上向いた。

エナジー・アナリティクス・グループのディレクター、トム・フィ ンロン氏(フロリダ州ジュピター在勤)は「明るい内容の経済統計が出 て、需要拡大への期待を高めた」と指摘。「相場はじりじりと上昇する だろう。目先は荒れながらも上方向への展開になりそうだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日 比1.18ドル(1.14%)高の1バレル=105.03ドルで終了した。

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