三菱航空:MRJ開発計画、納入を17年に延期-量産は前倒しと社長

三菱重工業傘下の三菱航空機は22 日、国産初のジェット旅客機、三菱リージョナルジェット(MRJ)の 初号機の顧客への納入を2017年4-6月に延期すると発表した。また、 初試験飛行の時期も15年4-6月に延ばした。開発計画の延期はこれで 3回目となる。

これまでは、初号機の納入は15年9月から16年3月末まで、初飛行 は13年内としていた。ただ、スケジュールは見直したものの、量産工程 を加速し可能な限り早く市場投入する考えだ。

三菱航空の川井昭陽社長は同日午後、都内で会見し、MRJの開発 延期理由に関して「装備品について、パートナー各社と協力し、安全性 を担保するプロセスを構築することに想定していたよりも時間が必要 だ」と指摘。具体的なエンジンなどの遅れではなく、設計、製造全体の 過程におけるものと説明した。

その上で、川井社長は、今回の延期は「受注への大きな影響はな い」との認識を示し、現状においては「全行程の6合目」にいると述べ た。同社は現在までに世界の航空会社からオプション160機を含め計325 機を受注している。

さらに同社長は、MRJの月産5-7機に向け量産体制の構築を加 速させるとの考えを示した。また、三菱重工航空宇宙事業本部長の鯨井 洋一常務は会見で、最終組み立て工場を前倒しし16年内にも立ち上げる との方針を明らかにした。

最初の顧客となるANAホールディングスは、計画見直しについて 「残念に思うが、正確な情報を把握し、対応を考えたい。我々として は、三菱航空機に対して引き続き、燃費効率、信頼性、機内快適性にお いて高い性能を有する航空機が少しでも早い時期にデリバリーされるこ とを求めていく」とコメントを発表した。

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