今日の国内市況(8月22日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株下落、米政策不透明と東南アジア安-景気敏感売り、東電安

東京株式相場は下落。前回の連邦公開市場委員会(FOMC)議事 録の内容を受け、米国の量的緩和策の縮小懸念が残り、リスクオフの動 きから鉄鋼株のほか、電機など輸出関連、海運株など景気敏感業種が売 られた。福島第1原子力発電所の汚染水問題が深刻化している東京電力 は連日安。

ただ、中国の製造業指標が市場予想を上回ったほか、ドル・円相場 が円安方向に振れた影響もあり、株価指数の下げは限定的だった。 TOPIXの終値は前日比2.18ポイント(0.2%)安の1119.56と3日続 落。日経平均株価は59円16銭(0.4%)安の1万3365円17銭と反落し た。

大和証券投資戦略部の塩村賢史シニアストラテジストは、「米国の 量的緩和縮小観測を受けたアジア市場からの資金流出や新興市場の景気 減速が強く意識されている」と指摘。ただ、中国の製造業指数が良かっ たことから、「リスクオフの動きが少し緩和された」とみていた。

●債券下落、米金利上昇が重し-20年債利回りは2週間ぶり高水準

債券相場は下落。米金利が量的緩和(QE)の早期縮小を警戒して 上昇したことが重しとなった。新発20年国債利回りは8日以来の高水準 を付けた。

この日は朝方から債券売りが優勢。前日公表された米連邦公開市場 委員会(FOMC)議事録で年内のQE縮小へ広範な支持が示されたこ とを受けて、米国債相場が反落した流れを引き継いだ。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「債券相場は高 値圏にあり、若干下押した展開となっている。海外金利の上昇もあり、 買いづらい状況」だったと説明した。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比10銭安の144円02銭で始 まった後、いったんは2銭安の144円10銭まで値を戻す場面があった。 しかしその後は、国内株価が下落幅を縮小したほか、アジア市場でも 米10年国債利回りが上昇し、2011年7月以来となる2.9%台乗せとなっ たことなどを受けて、売りが膨らんだ。一時は30銭安の143円82銭まで 下落し、20日以来の安値を付けた。結局、19銭安の143円93銭で引け た。

●ドルが対円で1週間ぶり高値、米金利上昇で98円前半-緩和縮小観測

東京外国為替市場では、ドルが対円で1週間ぶり高値へ上昇。米量 的緩和の縮小観測を背景に、米長期金利の上昇を意識したドル買いが優 勢だった。

ドル・円相場は1ドル=97円台後半からじりじりと値を切り上げ、 午前10時半ごろには98円台を回復。中国の経済指標が市場予想を上回っ たことを手掛かりに、対オーストラリア・ドルなどクロス円(ドル以外 の通貨の対円相場)で円売りが加速したこともあり、同11時ごろには98 円34銭を付けた。その後も98円台前半でドルが底堅い展開が続き、午後 3時20分現在は98円24銭前後となっている。

IG証券の石川順一マーケットアナリストは、21日に公表された米 連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は新味に欠ける内容だったが、 早期の量的緩和縮小観測を「覆すほどハト派的な内容でもなかった」と 指摘。「ユーロ・ドルやドル・スイスなどを見ても、昨晩からドル買い が優勢となっており、明らかに9月のQE(量的緩和)縮小を意識した 動きになっている」と話した。

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