サマーズ氏、クライスラー救済助言で大統領の信頼獲得

2009年3月、米経済の悪化を食い止 めようとして顧問の間で意見が分かれる中、就任したばかりのオバマ大 統領は選択を迫られていた。自動車メーカーのクライスラーを救済すべ きか、それとも消滅させるべきなのか-。

米政府の自動車産業作業部会の元メンバーによると、オバマ大統領 がここで頼りにしたのは、現在有力な米連邦準備制度理事会(FRB) 議長候補として浮上しているローレンス・サマーズ氏だった。当時国家 経済会議(NEC)委員長を務めていた同氏は、クライスラーの消滅が いかに米経済に打撃を与えるか曖昧さを排した表現で説明した。その分 析に説得力があったため、クライスラーは公的資金124億ドルの注入を 受け、会社は救済され数千人の雇用が守られることとなった。

自動車産業作業部会で首席顧問を務めたスティーブン・ラトナー氏 は「大統領はこの問題に関するサマーズ氏の判断を大いに尊重してい た」と指摘。オバマ大統領は自ら判断し、サマーズ氏に自身の立場を擁 護するよう求めただけだと述べた上で、サマーズ氏が話すと「大統領を 含め、皆が耳を傾ける」と語った。

経済危機の際に培われたオバマ大統領のサマーズ氏に対する信頼こ そが、金融業界との関係などを理由に一部の議員から反発の声が上がっ ているにもかかわらず、同氏が有力なFRB議長候補の2人のうち1人 となっている大きな理由だ。

元政権当局者は、オバマ大統領とサマーズ氏の関係を心臓発作を起 こした患者とそれを救った医者、または戦争でともに戦った兵士の関係 に例える。彼らは09年1-6月(上期)を、失業率が毎月上昇し、あら ゆる経済関連の決定についてプレッシャーを感じていた恐ろしい時代と して共有している。

原題:Summers as Obama Voice of Authority Rides Car Rescue in Fed Race(抜粋)

--取材協力:Megan O’Neil、Cheyenne Hopkins、Mike Dorning. Editors: Brendan Murray, Steven Komarow

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