イエレンFRB副議長、中銀当局者と密な関係-政界とは対照的

米連邦準備制度理事会(FRB)の イエレン副議長は地区連銀に加え、中国や英国、メキシコといった中央 銀行などあらゆる方面との関係構築に時間を割いてきた。だが、ワシン トンにおける権力の回廊との関係は薄い。

米情報公開法に基づき入手したイエレン副議長の日程表を見る と、2011年と12年に地区連銀総裁と電話やじかに会って話をした回数 は90回余り。イエレン副議長はこの間にボストン、ニューヨーク、フィ ラデルフィア、アトランタ、クリーブランド、シカゴ、ミネアポリス、 サンフランシスコの地区連銀を訪問した。これに対し、ホワイトハウス を訪れたのは1回、連邦議会は2回だけだった。

イエレン副議長(67)はバーナンキFRB議長の後任の座をめぐり サマーズ元米財務長官と争う立場にある。サマーズ氏は国家経済会議 (NEC)委員長を務めた経歴もあり、ホワイトハウス当局者とは定期 的に接触がある。最近ではFRB次期議長の指名承認投票を行う上院議 員とも連絡を取っている。

モルガン・スタンレーの米国担当チーフエコノミストで、バーナン キ議長やグリーンスパン前議長の顧問を務めた経歴を持つビンセント・ ラインハート氏は、「ホワイトハウスの組織図の中の政治アドバイザー はほぼ全員がサマーズ氏と多少なりとも関わった経験がある」と指摘。 「それはイエレン副議長にはあてはまらない」と述べた。

イエレン副議長は連邦公開市場委員会(FOMC)の開催日には地 区連銀総裁と朝食を共にし、会合が始まる前に別の地区連銀総裁と膝を 交えて話すケースが多い。FOMC参加者とのこうした親しい付き合い によってイエレン氏はFRBを巧みにまとめることができる可能性が高 いと、元アトランタ連銀調査責任者で現在はカンバーランド・アドバイ ザーズのチーフ金融エコノミストを務めるロバート・アイゼンバイス氏 は指摘する。

アイゼンバイス氏は、イエレン副議長にはFRBの「文化が深く染 み込んでいる。彼女ほど多くの観点からこの文化を理解している人はい ない」と語った。

原題:Yellen Connects From London to Shanghai Except Obama White House(抜粋)

--取材協力:Mike Dorning. Editors: Mark Rohner, Chris Wellisz

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