シャープ:公募増資を先送り、明確な成長戦略見えず-関係者

シャープの公募増資の実施時期が予 定よりもずれ込む見通しだと、複数の関係者が明らかにした。

シャープの公募増資が11月まで約2カ月先送りされる見通しだと、 関係者の1人が情報が公開されていないことを理由に匿名で語った。遅 れる理由として同関係者は、投資家を説得するための明確な成長戦略が 描けていないためだと説明した。

関係者らは先に、シャープが合計1000億円規模の公募増資と第三者 割当増資を9月にも行う予定だと述べていた。また、関係者の1人によ れば、マキタやLIXIL(リクシル)グループが、それぞれ100億円 相当を出資する見込みという。

韓国や中国の液晶メーカーとの厳しい競争の中、シャープは前期ま で2年間累計で9210億円を超える巨額最終赤字に追い込まれた。この間 に自己資本比率は35.6%から6%に低下し、資本増強が急務となってい た。

大和証券の綾田純也アナリストは「投資家を引き付けるには1株当 たり利益(EPS)が上がるストーリーが必要だ。少なくとも3年間ほ どは右肩上がりが望ましい」と述べた。シャープは、2013年度の最終損 益で50億円の黒字を予想している。

シャープ広報の中山みゆき氏は22日、公募増資の実施についてコメ ントを避けた。同社は8月1日の適時開示資料で、資本増強策について 公募増資や第三者割当増資などさまざまな検討をしていることを明らか にしたが、決定した事実はないとしていた。

シャープ株は報道後に一時前日終値比2.5%高の410円まで上昇した のち、397円で取引を終えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE