金相場は底入れか、JPモルガンとBOAが上昇予想

今年の金相場下落により、主要購入 国である中国とインドで消費者の金需要が拡大しており、米JPモルガ ン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)は相場が底入れしつ つあるとの見方を示している。

業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、イ ンドと中国での今年の宝飾品や金貨、金の延べ棒の販売量は最大1000ト ン、計876億ドル(約8兆5900億円)に達する見通し。ブルームバーグ がアナリスト17人を対象に実施した調査の中央値では、10-12月(第4 四半期)の金相場は1オンス当たり平均1300ドルになると予想されてい る。これは現在の価格より約5%低い水準。BOAは平均1495ドルと最 も強気な見方を示しており、JPモルガンも相場平均が来年末にかけて 毎四半期上昇すると見込んでいる。

一部の投資家の間で価値の保存手段としての金への信頼感が低下 し、金価格は4月に弱気相場入りした。ジョン・ポールソン氏やジョー ジ・ソロス氏ら投資家が金を売却する一方、相場下落によりアジアでは 販売量が増加。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)やド イツ銀行、スイスのUBSは今年、アジアで金保管庫を開設した。英国 の金輸出は8倍に急増しており、豪マッコーリー・グループは金が欧米 諸国からアジアへ流出している兆しとみている。

中国東部の安徽省在住で、北京の宝飾品店で孫息子のために金のペ ンダントを購入したワン・シャンさん(70)は「使わない現金が少しで もあるといつも金を買うことを考える。他に投資の仕方も知らないの で、それが富を蓄える伝統的なやり方だ」と語った。

原題:Gold Rout Seen Bottoming by Analysts as China Buys: Commodities(抜粋)

--Glenys Sim、Nicholas Larkin, 取材協力:Swansy Afonso、Debarati Roy、Wei Lu、David Stringer. Editors: Claudia Carpenter, Whitney McFerron

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