金より安い銀の積み立てはいかが-田中貴金属が9月から開始

貴金属取り扱い大手が銀の積み立て 投資商品の販売に相次いで乗り出した。三菱マテリアルが7月から開始 したのに続き、田中貴金属工業は9月から取り扱いを始めると発表。比 較的少額な資金で取り引きを始めることができる積み立て商品に銀を加 えることで貴金属投資のすそ野を拡大する。

「円安に対する懸念を持つ一般投資家は非常に多い。円安に対して 資産を守るには、円建ての貴金属を買うことが資産形成の一つの選択肢 になる」。21日の記者会見で田中貴金属の原田和佳子貴金属市場部長は こう述べた。「金よりも値段が安く、非常に積み上がりやすい」とい い、新規に貴金属投資を始めてみたいという投資家からのニーズも高い とみている。

田中貴金属の発表によると、3000円から1000円単位で一定額を決め て銀行口座から毎月引き落とされて購入していく仕組み。インターネッ トを通じて取り扱う。同社では純金の積み立て商品を1980年から、プラ チナは1985年からそれぞれ取り扱いを開始している。

銀は需要用途の4割超が工業用。電子部品のほか太陽光パネルにも 使用されている。そのため金価格に連動しやすい貴金属の側面を持つと 同時に、銅などの非鉄金属価格に連動しやすい側面も持つという。

原田氏は「業界仲間では銀のことをコウモリと呼んでいる。金に比 べられることもあれば、工業用メタルと比較されることもあるからだ。 市場を動かす要因に両面性があるのが最も大きな特徴」と説明する。

金やプラチナに加えて銀の積み立て商品の販売をすでに始めた三菱 マテリアルでは具体的な口座数などは公表していないが、広報・IR室 の北村卓也氏によると「想定以上の売れ行き」と出足は好調のようだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE