米国株:下落、議事録は議長の緩和縮小計画への支持示す

米株式相場は下落。ダウ工業株30種 平均はここ13カ月で最長の6日連続安となった。この日公表された米連 邦公開市場委員会(FOMC、7月30-31日開催)の議事録によれば、 景気が予想通り改善すれば年内に緩和縮小を開始するというバーナンキ 連邦準備制度理事会(FRB)議長の計画が支持された。

事務用品小売りのステープルズが大幅安。小売り・国際事業の落ち 込みを理由に通期利益予想を下方修正したことが嫌気された。ターゲッ トも下落。同社決算は前年同期比13%の減益となった。一方でホームセ ンターを展開するロウズは上昇。通期予想の上方修正が好感された。

S&P500種株価指数は前日比0.6%安の1642.80と、7月8日以来 の安値。ダウ工業株30種平均は105.44ドル(0.7%)下げて14897.55ド ル。6営業日続落は2012年7月以降で最長の連続下落。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクのエリック・デービッ ドソン副最高投資責任者(CIO)は「金融引き締めの開始時期につい てFOMC議事録が示唆するところは依然不透明だ」と指摘。「ここ何 年も続けた緩和から段階的な引き締めに踏み出すのは、今後に影響する 重大な瞬間になるだろう。縮小プロセスを開始できる段階にあるかを金 融当局がまだ分かっていないという意味において、議事録は極めて明確 だ」と述べた。

FOMC議事録

朝方から下げていたS&P500種は、米東部時間午後2時に議事録 が公表された後に下げを縮め、一時上昇に転じる場面もあった。金融当 局の緩和策が年内に縮小されるとの懸念の強まりから、S&P500種は 8月2日に記録した終値での最高値から20日までに3.4%下落。これま での緩和策を受け、同指数は09年の弱気相場の安値から150%余り上昇 している。

FRBが公表したFOMC議事録によれば、会合のほぼ全参加者は 景気が予想通り改善された場合、債券購入のペースを年内に減速させる というバーナンキ議長の計画を「おおむね支持」していることが分かっ た。一方で2、3人は「近いうち」に縮小開始が必要になる可能性を指 摘した。

経済については参加者は、13年下期に成長が上向き「一層力強さを 増す」と引き続き予想している。

経済指標

ブルームバーグの調査によれば、22日発表される新規失業保険申請 件数は増加が予想されている。21日発表された7月の米中古住宅販売件 数は前月比で増加し、2009年11月以来の高水準となった。住宅ローン金 利のさらなる上昇を前に、駆け込み需要が増えた。

JMPセキュリティーズのマーク・リーマン社長は「今は誰もが神 経質になっている」と指摘。「何をすべきか確信を持てない状況」であ り、よってきょうのような日中の相場の大きな変動に「影響されやす い」と分析した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)はこの日6.9%上げて15.94。

S&P500種の業種別10指数は全て下落。公益や通信が特に下げ た。

ステープルズは15%安の14.27ドル。下落率はここ2年余りで最大 となった。

ターゲットは3.6%下げて65.50ドルと、3月1日以来の安値。厳し い経済情勢や社会保障税の増税で消費者は生活必需品以外の購入を手控 えており、ウォルマート・ストアーズやメーシーズでも売り上げに影響 が及んでいる。

ロウズは4.3%上昇し45.97ドルとなった。

原題:U.S. Stocks Drop as Fed Minutes Show Support for Fall Tapering(抜粋)

--取材協力:Tom Stoukas. Editors: Jeremy Herron, Jeff Sutherland

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