人が去り、犬が残った-破たんしたデトロイトに野良犬5万匹

米連邦破産法9条の適用を申請した 米ミシガン州デトロイト市では、最大5万匹もの野良犬が路上や空き家 をうろついており、近隣住民の平和な生活を脅かしている。動物保護管 理を担当する市当局も対応が追いつかない状況だ。

かつては180万人が住んでいたこのコミュニティも、今では人口 約70万人に減少。ドアや窓を板でふさいだ空き家に、20匹もの野良犬が 集団で暮らしていたケースもある。

金銭的に余裕のない飼い主に捨てられたり、飼い主が正しい飼い方 を理解していない場合もある。ほかのペットを殺したり、郵便配達員に かみつく野良犬もいる。こうした野良犬であふれている動物保護シェル ターでは、70%以上が安楽死させられる。

市動物管理局責任者のハリー・ウォード氏は「これほどまでに広範 囲にわたって空き家があれば、犬の問題が発生するのは当たり前の状況 だ」と述べる。

野良犬の数は人道の危機を示唆していると話すのは、米動物愛護協 会HSUSのアマンダ・アリントン氏。同氏は昨年10月にデトロイトを 訪問したときを振り返り、「まったく活気が感じられない、終末後の世 界のようだった。屋内にいる住民と路上を走り回る犬以外、何もなかっ た」と語った。

アリントン氏によると、住民は近所の人が世話をしてくれると期待 して、ペットを置き去りにすると指摘。こうして飼い主を失った犬が路 上をうろつき、繁殖するという。

管理局員は4人

7月18日に破産法9条の適用を申請したデトロイトは180億ドルを 超える長期負債を抱える。歳入の落ち込みは警察や消防などの縮小につ ながり、動物管理局も例外ではない。

動物管理局の予算は年間160万ドル。ワード氏の下で4人の局員 が360キロ平方メートルのデトロイトを担当する。同氏が責任者となっ た2008年以降、局員数は11人減少した。

ワード氏は「われわれは極度の疲労と人手不足に心底苦しんでい る」と語った。

Detroit Losing $1 Million Check Bares Inefficiency Hobbling City NSN MR8CKE0D9L36 Detroit ‘Gut Kick’ Poses Latest Test for Struggling City NSN MQ6YGU6S9728

原題:Abandoned Dogs Roam Detroit’s Streets in Packs as Humans Dwindle(抜粋)

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