欧州はギリシャ追加支援覚悟-選挙控えたメルケル独首相は防戦

欧州の当局者はギリシャに対する新 たな支援策が必要だとの認識に傾き、政治的な地ならしを始めているも ようだ。9月の総選挙での勝利と3期目の続投を目指しているドイツの メルケル首相は、批判をかわすため防戦を強いられている。

ショイブレ独財務相は20日に初めて、「ギリシャ向けのプログラム がもう一度必要になるだろう」と認めた。ユーロ圏は先に、ギリシャの 債務負担軽減に向けた「追加の措置と支援」を約束していた。

欧州連合(EU)欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)も21 日、「ギリシャ救済プログラムとそのための資金供給継続の可能性」に 言及。欧州委と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)のい わゆるトロイカによる9月の査定後に判断されると発言した。アスムセ ンECB理事はギリシャ政府の経済改革の進展度を評価するためアテネ を訪れている。

9月22日の総選挙でメルケル首相に挑む社会民主党(SPD)のペ ール・シュタインブリュック氏はショイブレ財務相の発言について、ギ リシャをめぐる現政権の政策が奏功していないことの証拠だと批判し た。

ノルデア銀行の欧州担当チーフアナリスト、ホルガー・ザンテ氏は 「ギリシャへの追加支援は選挙戦にとっては有害な話題だが、現実的だ と思う」とした上で、「第2次ギリシャ救済パッケージの想定はやや楽 観的過ぎた」とも指摘した。

EUの目標はギリシャの債務を2020年に国内総生産(GDP) の124%まで減らすこと。ユーロ圏の財務相は昨年11月の声明で、ギリ シャがプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化など既存プロ グラムの条件を満たせば追加支援を検討するとし、救済融資の金利引き 下げなどを追加支援策の一例として挙げていた。

「次の一歩はトロイカ査定」

欧州委のヒューズ報道官はこの日、「次の一歩は秋のトロイカ査定 だ」と述べた。

メルケル首相のザイベルト首席報道官は21日、ショイブレ財務相の 発言について、既存のギリシャ支援プログラムについて述べたものだと 説明した。アスムセンECB理事もアテネで、ギリシャ救済策の第3弾 を協議してはいないと言明。メルケル首相も選挙運動での演説で、「シ ョイブレ財務相がギリシャについて昨日語った内容な皆が知っているこ とだ」と述べた上で、ギリシャ支援について何らかの決定をするとして も検討するのは2014年か15年だと語った。

原題:Europe Prepares for More Greek Aid as German Election Approaches(抜粋) ECB’s Asmussen Says Focused on Success for Current Greek Plan (抜粋) Merkel Calls Schaeuble Comments on Greek Aid Nothing New(抜粋)

--取材協力:Patrick Donahue、Birgit Jennen. Editors: Patrick Henry, Alan Crawford

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