NY外為:ドルが上昇、FOMC議事録が緩和縮小支持を示唆

ニューヨーク外国為替市場ではドル が上昇。午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録 で、景気が改善する限り、年内に緩和規模を縮小し始めるというバーナ ンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の計画に「幅広い支持」が集ま っていることが明らかになり、ドルは上げ幅を拡大した。

7月の米中古住宅販売が2009年11月以来の高水準に増加したこと は、朝方のドル買い材料となった。新興市場資産の下落を背景に、イン ドネシア・ルピアは4年ぶりの安値に沈み、インド・ルピーは最安値を 更新した。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は電話インタビューで、議 事録は「秋の金融緩和を支持する内容だ。12月よりも9月、あるいはそ の逆を決定づけるには不十分だと思う」と語った。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドル相場を反 映するブルームバーグ米ドル指数は前日比0.6%高の1026.73。

ドルは円に対し0.4%高い1ドル=97円68銭。対ユーロでは3日ぶ りに上げ、0.5%高の1ユーロ=1.3355ドル。ユーロは対円でほぼ変わ らずの1ユーロ=130円46銭。

10年債利回りは2年ぶりの高水準に接近し、商品相場は3日続落し た。

ルピア、ルピー

ルピアは対ドルで6日続落。インドネシア銀行(中央銀行)のワル ジョ副総裁は前日、同中銀がルピア安定に向けて通貨および国債市場に 関与し続けると述べたにもかかわらず、ルピアは下げ止まらなかった。 一時は1ドル=10818ルピアと、2009年4月以来の安値を付けた。イン ド・ルピーは一時2.1%下げ、1ドル=64.55ルピーを付けた。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「量的緩和の縮小が世界的に流動性を縮小させ るという点で、新興市場は米金融政策の見通しに引き続き非常に敏感に なると思う。米金融政策は一朝一夕で反転するようなものではない」と 述べた。さらに「われわれは特に短期的に資源国通貨に慎重だ。それら の通貨には支援的な環境はまだあまり整っていないだろう」と語った。

カナダ・ドルは米ドルに対して4日続落。豪ドルやニュージーラン ド・ドルも下げた。

9月縮小予想は65%

ブルームバーグが9-13日にエコノミスト48人を対象に実施した調 査によると、9月17-18日のFOMC会合で資産購入規模の縮小が決定 されるとの予想は65%だった。現在、月850億ドルの購入規模について は月750億ドルへの縮小が予想(中央値)されている。

ドイツ銀行のG10為替戦略グローバル責任者のアラン・ラスキン氏 はリポートで、議事録についてFOMCは「市場が基本的に当局からの メッセージを適切に受け止めていると考えており、市場の期待値を変え ることは望んでいない」と指摘。「他の市場の大半は米国債から手掛か りを得ている」と続けた。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売件数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は、前月比6.5%増加の539万戸。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値 は515万戸だった。中古住宅価格(中央値)は前年同月比13.7%上昇し た。

原題:Dollar Advances as Fed Minutes Show Broad Support for Tapering(抜粋)

--取材協力:Candice Zachariahs. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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