今日の国内市況(8月21日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●TOPIXが続落、電力株やスマホゲームに売り-米政策待ち上下動

東京株式相場は、TOPIXが続落。米国の金融政策に絡むイベン トやアジア株の軟調を受け買いが手控えられる中、福島第1原子力発電 所での汚染水流出問題を抱えた東京電力など電力株が下落。自動車や陸 運株も売られ、個別ではスマートフォン向けゲームの競争激化懸念で、 グリー、ディー・エヌ・エーが安い。

TOPIXの終値は前日比3.53ポイント(0.3%)安の1121.74。一 方、日経平均株価は27円95銭(0.2%)高の1万3424円33銭と小幅反 発。両指数とも上下動を繰り返し、方向感に乏しい1日だった。

T&Dアセットマネジメントの温泉裕一チーフ・ストラテジスト は、「内外で不透明感が強く、投資家としては勝負するようなタイミン グではない」と言う。日本株は、新興国市場のように一部レバレッジが かかっていた部分があり、「キャッシュフローの点ではやや不利な部分 がある」とも話していた。

●債券は続伸、米金利低下や好需給で買い-長期金利3カ月ぶり低水準

債券相場は続伸。前日の米国市場で長期金利が低下に転じたことや 国内債の需給の良さを背景に買いが優勢となった。長期金利は一時3カ 月ぶりの低水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比4銭高の144円03銭で始 まった後、いったん2銭安の143円97銭まで伸び悩んだものの、買いが 徐々に優勢となった。午後の取引では、日本銀行が実施した長期国債買 い入れオペの結果や株安などを受けて一時は24銭高の144円23銭と、13 日以来の高値を付けた。この日は結局、13銭高の144円12銭で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 「これまでの米国の金利上昇を受けて、新興国からの資金流出や株価の 下落などを通じて、景気見通しを悪化させている。日本の将来の緩和も 見据えつつ、円債には買いが入っている」と述べた。

●ドル・円は97円半ば、内外株価にらみ売買交錯-FOMC議事録注目

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=97円台半ばで推移。 米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表が日本時間のあす未明 に迫る中、国内外の株価動向をにらんで売り買いが交錯する展開となっ ている。

ドル・円相場は、アジア株の下落を受けて日本株が下げに転じたの に伴い、午前に一時97円13銭まで円高が進んだ。午後に入り株価の持ち 直しにつれて97円68銭まで値を戻し、3時45分現在は97円56銭前後。昨 日の米国時間には96円91銭と1週間ぶりのドル安・円高水準を付ける場 面があった。

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、ドル・円相場は 「95-100円のレンジの真ん中にある。トレンドを作る大きな材料に乏 しく、模様眺めの空気が強い」と指摘。FOMC議事録では量的緩和の 縮小に関して「両論併記としながらも、実施する方を強調するのではな いか」と予想。「緩和縮小が9月1回だけで終わるのか、段階的に続け るのかが重要だが、これは9月のFOMCを待たなければならない」と の見方も示した。

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