ゴールドマンのオプション誤発注、電子取引の怖さ示す

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(情報と株価を追加して更新します)

【記者:Nikolaj Gammeltoft、Alex Barinka】

8月21日(ブルーバーグ):20日に起こった米ゴールドマン・サッ クス・グループのオプション誤発注は、約1年前の米国最大級の取引障 害を受けた改善への取り組みにもかかわらず、電子取引の危険が払拭 (ふっしょく)できないことを浮き彫りにした。

事情に詳しい関係者の話とブルームバーグのデータによれば、ゴー ルドマンのプログラミング上のミスのために取引開始からの数分間に意 図せぬ株式オプション注文が送信され、数十銘柄のオプションの価格が 1ドルとなった。ゴールドマンの損失の規模は取引所がどの取引を無効 にするかを決定するまでは明らかにならないと、関係者が匿名を条件に 述べていた。

4-6月(第2四半期)の収入の約半分をトレーディングで稼いだ ゴールドマンですらこのような誤りが起こり得るということは、さらに 深刻な障害発生が不可避であることを示していると、電子取引所の台頭 を懸念する投資家は言う。約1年前にマーケットメーカーのナイト・キ ャピタル・グループは誤発注に伴い経営破綻の瀬戸際に追い込まれた。 先週は中国で光大証券の38億ドル(約3700億円)規模の誤発注で上海総 合指数が2分間に約6%上昇、同国規制当局が調査を進めている。

バール・アンド・ゲイナーで96億ドル相当の運用に携わるマット・ マコーミック氏は電話インタビューで、「これは誰にでも起こり得るこ とで、絶対に安全な会社などない」と述べた。今回は「それがゴールド マンであるから、誤りの規模も極めて大きいのではないか」とも論評し た。

重要な影響及ぼさず

ゴールドマンの広報担当者、デービッド・ウェルズ氏は電子メール で、取引所が作業中だが、いずれにせよ損失は「当社の財務状態に重要 な影響は及ぼさない」と説明した。

NYSEユーロネクストの米オプション部門の20日付の発表による と、証券コードの頭文字が「I」、「J」、「K」の銘柄について、最 初の13分間に誤った取引が発生しており、大部分が取り消される公算。 NYSEとナスダックOMXグループは21日電子メールで、検証が完了 したと明らかにした。

ゴールドマン株の21日終値は、前日比1.5%安の157.11ドルとなっ た。

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