規制委:福島原発汚染水流出の国際評価を引き上げへ

原子力規制委員会は21日の会合で、 東京電力の福島第一原子力発電所で発生したタンクからの高濃度汚染水 の漏えいについて、国際原子力・放射線事象評価尺度(INES)でレ ベル1(逸脱)としていた暫定評価を「重大な異常事象」を意味するレ ベル3に引き上げる方針を固めた。最終的な評価は国際原子力機関 (IAEA)が決定する。

規制委員会は19日に暫定評価を発表していたが、東電が汚染水の漏 えい量や放射線量などを公表したことを踏まえ評価を引き上げた。東電 は20日、高台にあるタンクから300トンの汚染水が流出した水からはス トロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり8000万 ベクレル検出されたと発表した。東電の株価は急落。一時、前日比15% 安と約7週間ぶりの大幅な下落率となった。

同委員会の更田豊志委員はきょうの会合で、12時間ごとにタンク周 辺の漏れがないか点検作業を行っていたとしている東電の発表につい て、「最大12時間でプール1杯分の300トン水が漏れたのは、いかにも おかしい。長時間続いていたと見ざるを得ない」と述べ、点検体制など についての調査の必要性を訴えた。

さらに、漏れた水の量についても「東電の発表をそのまま信じてい いのだろうか」とデータの正確性を疑問視する姿勢も示した。更田氏は 規制委の汚染水対策ワーキンググループを率いており、23日に福島第一 原発で現地調査を行うことを予定している。

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