TOPIX続落、電力やスマホゲーム売り-米政策待ち上下動

東京株式相場は、TOPIXが続 落。米国の金融政策に絡むイベントやアジア株の軟調を受け買いが手控 えられる中、福島第1原子力発電所での汚染水流出問題を抱えた東京電 力など電力株が下落。自動車や陸運株も売られ、個別ではスマートフォ ン向けゲームの競争激化懸念で、グリー、ディー・エヌ・エーが安い。

TOPIXの終値は前日比3.53ポイント(0.3%)安の1121.74。一 方、日経平均株価は27円95銭(0.2%)高の1万3424円33銭と小幅反 発。両指数とも上下動を繰り返し、方向感に乏しい1日だった。

T&Dアセットマネジメントの温泉裕一チーフ・ストラテジスト は、「内外で不透明感が強く、投資家としては勝負するようなタイミン グではない」と言う。日本株は、新興国市場のように一部レバレッジが かかっていた部分があり、「キャッシュフローの点ではやや不利な部分 がある」とも話していた。

前日に米S&P500種株価指数が5営業日ぶりに反発した流れを受 け、きょうの日本株は小高く始まり、日経平均は一時100円以上上げ た。ただ、MSCIアジア太平洋指数(日本除く)が5営業日続落する など、アジア株が引き続き軟調なことが投資家心理の重しとなり、 TOPIX、日経平均ともその後はマイナス圏で推移する時間が長かっ た。

きょうのアジア市場では、香港ハンセン指数が一時1.6%安と下げ が目立つ半面、連日で大幅安だったジャカルタ総合指数は5日ぶりに反 発。みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリスト は、流動性を確保するために新興国資産が売られており、「日本株も含 めた先進国市場でリスクオフを誘っている」と見ていた。

また、岡三証券の杉山賢也チーフストラテジストは、9月の連邦公 開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小に転じる可能性が高まってお り、「様子見姿勢からレンジ相場が続く」とみている。きょうの米国市 場では、7月末に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録 が発表予定で、22日からはジャクソンホールでカンザスシティ連銀主催 の年次シンポジウムが開かれる。

東電急落、チタン関連は高い

東証1部業種別33指数は電気・ガス、水産・農林、パルプ・紙、輸 送用機器、陸運、海運、石油・石炭製品など19業種が下落。電力では、 福島第1原子力発電所で汚染水を貯めていた地上タンクから300トンの 汚染水が漏えいし、事態の深刻さを示す国際評価引き上げの動きが表面 化した東京電力が急落した。

個別では、グリーとDeNAが大幅安。ゲームソフト15社がスマー トフォン向けゲームの顧客開拓で連携、グリーなどに頼らない仕組みを 構築すると21日付の日本経済新聞朝刊が報じ、今後の商機縮小につなが るとみられた。

これに対し空運、機械、精密機器、不動産、金属製品、証券・商品 先物取引、情報・通信など13業種が高く、小売は変わらず。個別では大 阪チタニウムテクノロジーズと東邦チタニウムが急騰。クレディ・スイ ス証券では、チタンセクターの判断を「アンダーウエート」から「マー ケットウエート」に引き上げた。7-9月期の半導体装置受注が好調 と21日付の日本経済新聞朝刊で報じられた東京エレクトロン、みずほ証 券が投資判断を「買い」に上げた堀場製作所も高い。

東証1部の売買高は概算で21億226万株、売買代金は1兆8059億 円、値上がり銘柄数は577、値下がり1016。国内新興市場では、東証ジ ャスダック指数が0.9%安の85.14、マザーズ指数が1.1%安の699.07と それぞれ続落した。

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