債券は続伸、米金利低下や好需給で買い-長期金利3カ月ぶり低水準

債券相場は続伸。前日の米国市場で 長期金利が低下に転じたことや国内債の需給の良さを背景に買いが優勢 となった。長期金利は一時3カ月ぶりの低水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比4銭高の144円03銭で始 まった後、いったん2銭安の143円97銭まで伸び悩んだものの、買いが 徐々に優勢となった。午後の取引では、日本銀行が実施した長期国債買 い入れオペの結果や株安などを受けて一時は24銭高の144円23銭と、13 日以来の高値を付けた。この日は結局、13銭高の144円12銭で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 「これまでの米国の金利上昇を受けて、新興国からの資金流出や株価の 下落などを通じて、景気見通しを悪化させている。日本の将来の緩和も 見据えつつ、円債には買いが入っている」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.745%で取引を開始。取引が進 むにつれて水準を徐々に切り下げ、一時は0.72%と5月10日以来の低水 準を付けた。午後3時過ぎは0.73%で推移している。また新発5年債利 回りは0.5bp低い0.275%で推移している。

ソシエテ・ジェネラル証券の菅原琢磨シニア円債ストラテジストは 「5-10年の国債オペの結果がやや強めになり、午後は買いが先行し た。新興国からの資金流出が警戒されて株価が下落するなど、外部環境 は債券が買われやすい」と説明した。

日銀はこの日、残存期間「5年超10年以下」と「10年超」の長期国 債を対象に総額6500億円の買い入れオペを実施。応札倍率はいずれも前 回から低下し、国債市場で売り圧力が弱まっていることが示された。

一方、新発20年債利回りは0.5bp高い1.675%、30年債利回り も0.5bp高い1.805%で推移している。20年債入札を27日に控えて、 DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャーは、 「8月の主要な入札はあと20年債だけ。日銀の国債買いオペが支援材料 となり需給は良好」としながらも、「これまで買っているので、現行水 準なら焦って買う感じではないと思う」との見方を示した。

国内株式市場でTOPIXは前日比3.53ポイント安の1121.74で取 引を終えた。

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