8月19日の米国マーケットサマリー:株は4日続落、ユーロ上昇

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3337   1.3329
ドル/円             97.55    97.53
ユーロ/円          130.10   130.00


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,010.74     -70.73     -.5%
S&P500種           1,646.05      -9.78     -.6%
ナスダック総合指数    3,589.09     -13.69     -.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .35%        +.01
米国債10年物     2.88%       +.05
米国債30年物     3.90%       +.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,365.70    -5.30     -.39%
原油先物         (ドル/バレル)  107.00      -.46     -.43%

◎NY外為市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対円で上昇。2週間ぶりの 高値を付けた。ドイツ連邦銀行(中央銀行は欧州中央銀行(ECB)が 低金利維持を言明していることについて、インフレ圧力が増せば利上げ の可能性を排除しないとの見解を示した。

ユーロは主要16通貨の大半に対して上昇した。ドイツ連銀は月報 で、「フォワードガイダンス(時間軸政策)はより強いインフレ圧力が 顕在化した場合の政策金利引き上げの道を断つものではない」と説明し た。日本の貿易収支が赤字となったことを背景に、円は対ドルで続落。 インド株の下落を嫌気し、インド・ルピーは最安値を更新した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)傘下 のRBSセキュリティーズ部門為替ストラテジスト、ブライアン・デン ジャーフィールド氏は「ドイツ連銀の見解を受け、ユーロは上昇してい る。インフレ圧力が再び強まれば、フォワードガイダンスのハト派的な トーンが弱まる可能性をあらためて示している」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時59分現在、ユーロは対円で前週末 比0.3%高の1ユーロ=130円38銭。一時は131円03銭と、5日以来の高 値を付けた。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.3345ドル。円は ドルに対し0.2%安の1ドル=97円70銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。エネルギー株が売られたほか、連邦公開市場委 員会(FOMC)会合の議事録公表などを控えた様子見姿勢も影響し た。S&P500種株価指数は今年初めて4営業日続落となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前週末比0.6%安の1646.06。ダウ工業株30種平均は0.5%下げ て15010.74ドル。

ペン・キャピタル・マネジメントのリサーチディレクター兼運用担 当者、エリック・グリーン氏は「相場は最近の上昇を消化する形で、こ こ数週間は軟調な傾向となっている」と指摘した。

先週はS&P500種が2.1%、ダウ平均は2.2%それぞれ下げた。

金融当局は今週21日に、FOMC会合(7月30-31日開催)の議事 録を公表する。ブルームバーグが今月9-13日に実施したエコノミスト 調査では、65%が9月のFOMCで債券購入の縮小が決定されると予想 している。

◎米国債市場

米国債相場は続落。10年債利回りは3営業日連続で2年ぶり高水準 を更新した。米金融当局が債券購入プログラムの縮小に踏み切るタイミ ングを見極めようと、市場は今週発表の前回連邦公開市場委員会 (FOMC)の議事録に注目している。

10年債利回りは2011年7月以来の高水準を付けた。今週後半に各国 の中央銀行当局者や政策担当者らが一堂に会す、ワイオミング州ジャク ソンホールの会合も注目されている。ブルームバーグが先週発表したア ナリスト調査では緩和縮小の第一歩は9月に踏み出され、当初は月間の 購入額を100億ドル減額して750億ドルになるというのが予想中央値とな っている。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「価格がちょっと上向くとす ぐ売りが出る」と指摘。「9月縮小の感触はさらに強まっている」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇の2.89%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償還) 価格は17/32下げて97 20/32。利回りは一時、2.9%まで上昇した。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。一時は2カ月ぶり高値となる場面 もあったが、下げに転じた。米金融当局が緩和策を縮小するとの懸念を 背景に、価値保存手段としての金買いが後退した。

ブルームバーグがエコノミストを対象に実施した調査によると、9 月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で月間850億ドルの債券購入策 の縮小が決定されると予想した回答者は65%だった。前回のFOMC (7月30-31日分)の議事録は21日に公表される。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「市場では当局が緩和縮小 の開始を発表するとの憶測が広がっている」と指摘。「投資家は慎重に 動いている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前週末比0.4%安の1オンス=1365.70ドルで終了。一時1384.10 ドルと、中心限月としては6月18日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は反落。メキシコ湾岸を暴風雨が襲うと の懸念が薄れ、石油や天然ガスの生産リスクが低下したことから、7営 業日ぶりに下げた。

米国立ハリケーンセンターは大西洋で熱帯性低気圧は活発になって いないと発表。先週は暴風雨に備え、沖合の設備で人員を退避させたエ ネルギー会社もあった。ガソリン需要最盛期が終わりに近づいているこ とも、製油所での原油需要が減少するとの見方から、原油の売り材料と なった。ニューヨーク原油はエジプトの騒乱を背景に16日まで6営業日 続伸し、4月以来で最長の上昇局面となっていた。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「先週 後半に価格を押し上げたメキシコ湾岸の暴風雨懸念は消えた」と指摘。 「製油所稼働率にはすでに低下傾向が見られており、今後数週間でさら に低下するだろう。また秋にはメンテナンスのシーズンを迎える」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前営業 日比36セント(0.34%)安の1バレル=107.10ドルで終了。9月限は20 日に最終取引を迎える。10月限はこの日43セント下げて106.86ドル。

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