米国債:続落、2年ぶり高利回り-FOMC議事録に注目

米国債相場は続落。米金融当局が債 券購入プログラムの縮小に踏み切るタイミングを見極めようと、市場は 今週発表の前回連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録に注目してい る。

10年債利回りは2011年7月以来の高水準を付けた。今週後半に各国 の中央銀行当局者や政策担当者らが一堂に会す、ワイオミング州ジャク ソンホールの会合も注目されている。ブルームバーグが先週発表したア ナリスト調査では緩和縮小の第一歩は9月に踏み出され、当初は月間の 購入額を100億ドル減額して750億ドルになるというのが予想中央値とな っている。7月30-31日に開催されたFOMC議事録は21日に公表され る。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「価格がちょっと上向くとす ぐ売りが出る」と指摘。「9月縮小の感触はさらに強まっている」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇の2.88%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償還) 価格は15/32下げて96 23/32。利回りは一時、2.9%まで上昇した。

相場のモメンタムを測る指数に基づくと、米国債は売られ過ぎの状 態にある。10年債利回りの相対力指数(RSI、14日)は70の節目を超 えている。最後にこの水準を上回っていたのは7月5日。相場はその後 2週間にわたって上昇局面を迎えた。

「利回りはじりじり上昇」

USバンコープ傘下のUSバンク・ウェルス・マネジメントの債券 ストラテジスト、ダン・ヘックマン氏(ミズーリ州カンザスシティー在 勤)は「緩和縮小について当局から何も発表されていないことが不透明 感を生み、状況が把握できるまで長期債を中心に利回りがじりじり上昇 する状況を作り出している」と述べた。

バーナンキ議長率いるFOMCは、米連邦準備制度理事会 (FRB)のバランスシートを過去最大の3兆5900億ドルに膨張させた 大規模債券購入をどのように終わらせるか検討している。ブルームバー グが9-13日にまとめたエコノミスト48人の調査では、2014年半ばには 購入プログラムを終了するというのが予想中央値となっている。

次回FOMCは9月17-18日に予定されている。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「戦 いのルールが不明な状況では、市場は小浮動を続けるだろう。当局の意 図が分かるまでは、誰も市場に深くかかわりたくない」と述べた。

サマーズ氏有力

21日には7月の中古住宅販売件数も発表される。エコノミストの予 想中央値は年率515万戸への増加。

先週の市場で米国債相場が下落した背景には、次期FRB議長ポス トにイエレン現副議長よりもラリー・サマーズ元財務長官の方が有力だ という見方もあった。

ジェフリーズの金融担当チーフエコノミスト、ウォード・マッカー シー氏は16日付のリポートで、「サマーズ氏が優勢を強めているとの見 方は、緩和縮小をめぐる思惑の高まりと同様に最近の債券・株式市場を 圧迫している」と分析した。

原題:Treasury Yields Rise to 2-Year High Before Fed Minutes Release(抜粋)

--取材協力:Emma O’Brien、Adam Haigh、Rajhkumar K Shaaw、Yudith Ho、Harry Suhartono、Jonathan Morgan、Claudia Carpenter、Paul Dobson、Andrew Rummer、Michael Shanahan、Liz Capo McCormick、Pratish Narayanan. Editor: Michael P. Regan

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