欧州債:イタリア債が下落、米緩和縮小観測で-英独債も下げる

19日の欧州債市場ではイタリア国債 が下落し、10年債利回りは8週間ぶりの大幅上昇となった。米金融当局 が緩和策を縮小するとの観測で、世界的な景気回復の見通しが暗くなっ たことが背景にある。

スペインとオランダ、ベルギーの国債も下げた。ドイツ連邦銀行 (中央銀行)はこの日公表の月報で、欧州中央銀行(ECB)は低金利 維持を言明しているものの、インフレ圧力が増せば利上げもあり得ると 指摘した。ドイツ10年債利回りは約1年5カ月ぶりの高水準に達し た。21日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、9 月17-18日の次回会合で量的緩和の縮小開始が示唆されるかどうかが注 目されている。

ラボバンク・インターナショナル(ロンドン)のシニア金利ストラ テジスト、リチャード・マクガイア氏は「米当局が次回会合で量的緩和 を縮小するとの見方を市場は強めている」とし、「こうした緩和縮小の 見通しは総じてリスクにマイナスに働く。市場はファンダメンタルズ要 因に敏感に反応するようになるため、周辺債のスプレッド(利回り格 差)は拡大する可能性がある」と語った。

ロンドン時間午後4時49分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.28%。これは6 月24日以来の大きな上げ。同国債(表面利率4.5%、2023年5月償還) 価格はこの日、0.72下げ102.10となった。同年限のスペイン国債利回り は5bp上げて4.41%。

ドイツ10年債利回りは2bp上昇し1.90%。一時は1.92%と、2012 年3月27日以来の高水準に達した。

英国債

英国債相場は6営業日続落。英産業連盟(CBI)が経済見通しを 上方修正したことを手掛かりに、安全資産を求める動きが後退した。

ロンドン時間午後4時48分現在、英10年債利回りは前週末比4bp 上昇の2.75%と、11年8月8日以来の高水準となった。同国債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、0.33下げ92.055。

CBIは英経済成長率が今年1.2%となった後、来年は2.3%に加速 するとの見通しを示した。5月に示した予測は1%と2%だった。

原題:Italian Bonds Fall With Spain’s Amid Fed Tapering Speculation(抜粋) Gilts Slide for 6th Day After Group Raises U.K. Growth Forecasts (抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher. Editors: Nicholas Reynolds, Keith Jenkins

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE