アジア・太平洋株式サマリー:香港・印株が下落、中国株は反落

アジア・オセアニア各株式市場の 動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。ハンセン指数が3営業日続落した。中国の一 部主要都市での住宅価格上昇を受け、政府が不動産市場を沈静化するた め一段の措置を講じるとの懸念が広がる中、中国本土の不動産株が下落 した。

不動産開発の碧桂園(カントリー・ガーデン・ホールディング ス、2007 HK)は2.6%安。電力会社の華能国際電力(902 HK)は.4%下 落。中国が10月に電力料金を引き下げる可能性があるとの新聞報道が嫌 気された。

中国2位の通信機器メーカー、ZTE(中興通訊、763 HK) は2.5%高。政府が光ファイバーや高速無線ネットワークへの支出を拡 大する計画を発表したことが好感された。

ハンセン指数は前週末比54.11ポイント(0.2%)安の22463.70で終 了。構成50銘柄中、値下がりと値上がりの比率は約2対1。ハンセン中 国企業株(H株)指数は0.2%安の10199.08。

KGIアジアのベン・クウォン最高執行責任者(COO)は「先週 の株価上昇を受けて若干の利益確定売りが出ている」と指摘。「投資家 は中国政府が不動産市場を落ち着かせるため何らかの措置を講じるとの 懸念で比較的慎重な姿勢だ」と説明した。

【中国株式市況】

中国株式相場は4営業日ぶりに反発。通信株やレアアース(希土 類)関連株が値上がりした。政府が国内のブロードバンドネットワーク を拡充すると表明したことが手掛かり。証券株は下落した。

通信機器メーカーのZTE(中興通訊、000063 CH)とソフトウエ アメーカーの用友軟件(600588 CH)は10%の値幅制限いっぱい上昇。 レアアース生産の内蒙古包鋼稀土高科技(600111 CH)は8%高。

中信証券(600030 CH)と西南証券(600369 CH)は下落。光大証券 の取引システムエラーで、16日の株式相場は過去4年で最大の乱高下を 演じた。光大証券(601788 CH)は取引停止となっている。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動して いる上海総合指数は、前週末比17.15ポイント(0.8%)高の2085.60で 終了。一時は0.8%安まで下げていた。上海、深圳両証取のA株に連動 しているCSI300指数は前週末比1.2%高の2331.43。

浙商証券の王偉俊ストラテジスト(上海在勤)は「ハイテク企業は 政府の業界てこ入れの取り組みの恩恵を受けている」と指摘。「証券会 社の自己勘定取引事業の発展をめぐる市場の期待は後退している」と述 べた。

【インド株式市況】

インド株式相場は下落。指標であるS&Pセンセックス指数の年初 来高値からの下落率は約10%となった。この日過去最安値を付けたルピ ーの防衛のため当局が経済成長を犠牲にすることへの懸念が広がった。

インドステイト銀行は2.6%下げ、ICICI銀行は5%の大幅 安。13銘柄で構成される銀行株指数は3.4%下落し、2営業日での下落 率は8.8%に達した。これは2009年2月以来の大幅下落。トラクターメ ーカーのマヒンドラ・アンド・マヒンドラは昨年9月以来の安値となっ た。一方、製薬会社ランバクシー・ラボラトリーズは3営業日ぶりに上 昇。ルピー安でリパトリ(本国への資金還流)の利益が増えるとの観測 が買い材料。

この日の外国為替取引でルピーはドルに対し下げ、過去最低となる 1ドル=63.23ルピーを付けた。

ムンバイ市場でのセンセックス指数は前週末比290.66ポイント (1.6%)安の18307.52で終了。先月23日に付けた年初来高値から9.8% 下げており、いわゆる調整局面入り目前となった。

【インドネシア株式市況】

インドネシア金融市場では通貨ルピアが対ドルで2009年以来初めて 1ドル=1万500ルピアまで下げ、主要株価指数は1年10カ月ぶりの大 幅安となった。国債相場も急落。4-6月(第2四半期)の同国経常赤 字が過去最大規模に拡大したことに反応した。

インドネシア株の指標であるジャカルタ総合指数は2営業日では 8%下げ、7-9月(第3四半期)に入り世界の主要株価指数の中で最 悪のパフォーマンスとなっている。同国10年物国債利回りは11年3月以 来の高水準に達した。

インドネシア中央銀行は16日遅く、4-6月期の経常赤字が98億ド ル(約9600億円)になったと発表した。これは1989年にさかのぼるブル ームバーグのデータで過去最大。先週発表された経済統計によると、同 国の7月の消費者物価指数(CPI)が約4年で最も大きな上昇率とな ったほか、4-6月期の成長率は2010年以来の低成長にとどまった。

インドネシア最大の銀行の一部門であるPTマンディリ・セクリタ スのエコノミスト、レオ・リナルディ氏(ジャカルタ在勤)は「インド ネシアは成長鈍化とインフレ加速に経常赤字と、徐々にしかし継続的に 悪いニュースに見舞われてきた」と指摘。「今後ドル需要が増加するこ とが予想される」と述べた。

ルピアはジャカルタ時間午後4時(日本時間同6時)現在、前週末 比1%安の1ドル=1万490ルピアと、先月23日以来の大幅安となっ た。ジャカルタ総合指数は5.6%安の4313.518で、11年10月3日以降で 最もきつい値下がり。今四半期では10%余り下げている。

ディーラー間市場協会(IDMA)のデータによれば、インドネシ ア国債(23年5月償還)利回りは18ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上げ8.37%と、6営業日連続で上昇。一時は8.41%と、11年 3月以来の高水準に達した。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前週末比1.33ポイント安の5112.53。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前週末比2.47ポイント(0.1%)安の1917.64。

【台湾株式市況】

加権指数は前週末比24.79ポイント(0.3%)安の7900.21。

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