トヨタなど7社の南ア工場操業に支障、賃上げ求め3万人がスト

トヨタ自動車や日産自動車、独 BMW、米ゼネラル・モーターズ(GM)など自動車メーカー7社が保 有する南アフリカ共和国の工場では19日、約3万人の労働者が賃金引き 上げなどを求めてストに突入し、操業に支障が出ている。

南アフリカ全国金属労組(NUMSA)の広報担当、カストロ・ン ゴベゼ氏によると、協議が物別れに終わったことを受け、労組は7社が 操業する工場の従業員にストを呼び掛けた。同氏は電話で「雇用者側か らの再提示を待っている」と語った。

NUMSAによれば、労組は年間14%の賃金引き上げのほか、医療 給付の改善と柔軟なシフトも要求している。アービン・ジム事務局長 は16日、雇用者側は初年度に10%を上乗せする提案を行ったと語ってい た。南アフリカ準備銀行(中央銀行)は、今年のインフレ伸び率を平 均5.9%との見通しを示している。

南ア政府によると、同国の国内総生産(GDP)に自動車産業が占 める割合は約7%。

BMWの工場ではストが8日から続いている。1日当たり345台の 3シリーズの生産が失われており、同社は損失分を他工場に振り替る必 要がある。トヨタの広報担当、レオ・コク氏によれば、同社では1日当 たり729台の生産を損失。日産では245台前後の生産に影響が及んでい る。

GMの南ア部門はポート・エリザベスに2工場を所有。ここでシボ レーのほか、いすゞ自動車のトラックを生産している。

南アフリカ自動車工業会(NAAMSA)の16日の試算によると、 ストにより1日当たり3000台の生産が失われ、これに伴う業界の損失は 最大で同7億ランド(約67億5100万円)となる。1-6月(上期)の南 アの自動車輸出は前年同期比18%増の14万7616台。今年の輸出台数は33 万7000台と、前年の27万7893台から増えると予想されている。

NAAMSAのニコ・ファームーレン理事長は16日、ストが「信頼 できる自動車供給源との国際市場における南アの経歴に傷をつけること になる」と指摘していた。

原題:GM, Toyota, BMW Shut Plants in South Africa as Strike Begins (2)(抜粋)

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