宇宙旅行のチケット、2000万円はお買い得-商用間近で値上げ

私は3年前、資産家リチャード・ブ ランソン氏が運営する英ヴァージン・ギャラクティックから宇宙旅行の チケットを20万ドル(現在のレートで約2000万円)で購入した。

私が選んだのは、10%の手付金のみを支払う必要のあるチケット だ。残りの18万ドルは宇宙旅行の3カ月前に確定拠出型年金(401 k)から引き出すつもりだ。

従って、カナダの歌手ジャスティン・ビーバーや元フォーミュラワ ン(F1)レーサーのミハエル・シューマッハら最初の乗客500人には 私は含まれない見通しだ。報道によると、これらの人々はチケット代金 を前払いしているという。

英ヴァージン・グループ会長のブランソン氏とその家族も初の商用 飛行に参加する予定だ。同氏は早ければクリスマスにも商用飛行が実現 する可能性を示唆している。乗客番号610番の私には2015年に順番が回 ってきそうだ。

ヴァージン・ギャラクティックは今年4月に初めて「スペースシッ プツー(SS2)」のロケットモーターに点火し、超音速飛行に成功。 画期的な出来事だった。

1分当たり数千ドル

ブランソン氏は早速、宇宙旅行のチケット代金を5万ドル引き上 げ25万ドルとした(早期に購入していたわれわれは元の値段で利用でき る)。この新たな進展で宇宙旅行へ旅立つ可能性のある人々は心を躍ら せている。SS2より小型の宇宙船「スペースシップワン」が歴史的な 弾道飛行に成功してから約9年。長い道のりだった。しかし、ロケット は予測のつかない乗り物だ。07年には地上でSS2の初期型エンジンの 試運転をしていた作業員3人が爆発事故で死亡した。

SS2の定員はパイロット2人を含め8人。搭乗には特別な訓練は 必要ない。必要なのは資金と勇気だけだ。そうは言っても、宇宙飛行を 最大限に楽しむためには、前もって高度圏で方向感覚を失うとどのよう な影響を受けるか慣れておきたいと思うかもしれない。特に宇宙で過ご す時間に1分当たり数千ドルも支払う場合にはそうだろう。

ヴァージン・ギャラクティックは秋にチケット保有者を対象とした イベントを米カリフォルニア州のモハーベ空港で開く予定だ。同社はイ ベントの内容について公表していないが、私はSS2の宇宙への試験飛 行が実施されるよう望んでいる。それが実現すれば、宇宙飛行志望者が 急増することは間違いないだろう。私はチケットを持っていて良かった と思っている。

(クラッシュ氏はブルームバーグ・ニュースの芸術・娯楽部門で冒 険をテーマに記事を執筆しています。この記事の内容は同氏自身の見解 です)

原題:My Ticket Into Space Looks a Bargain as Price Soars to $250,000(抜粋)

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