ファニーメイとフレディマック、一部不良債権未処理-FHF

ファニーメイ(米連邦住宅抵当金 庫)とフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の政府支援機関 (GSE)2社が保有する住宅ローン債権のうち、本来、評価損計上す べき焦げ付き分について、数十億ドル分の処理を行っていなかったこと が、19日公表された連邦住宅金融局(FHFA)監察官の書簡で分かっ た。両社は米政府管理下入り後数四半期連続で黒字決算となっている。

規制監督下にある米金融機関は通常、180日以上の延滞債権を評価 損計上することになっているが、両社はこのような債権の一部について 処理してこなかった。ファニーメイとフレディマックの監督機関である FHFAは2012年4月、両社に対し15年1月までに、新たな会計方法で 対象となる不良債権をすべて評価損計上するよう命じた。

だが、スティーブ・リニック監察官はエドワード・デマルコ FHFA局長代行に宛てた今月5日付の書簡で、約3年間の経過期間に 関し、「3年間は長すぎると考えられる」と指摘。会計方法の変更は両 社の財務状況に重大な影響を及ぼしかねないとして、早急に処理すべき だと訴えた。書簡は19日に同監察官のウェブサイトに掲載された。

リニック監察官はまた、ファニーメイ、フレディマックの両社が一 部評価損計上していない180日以上の焦げ付き債権に関しては、両社が 引当金も計上していないと付け加えた。

これに対し、FHFAのジョン・グリーンリー副局長は今月9日、 リニック監察官に返答の書簡を送り、「会計方法の大幅変更に当たっ て、何の問題もなく十分にコントロールされた形で処理を完了するには 時間がかかる可能性があり、長めのスケジュールが必要になる」と、約 3年間の経過期間に理解を呼び掛けた。

ファニーメイ、フレディマックの両社は、米証券取引委員会 (SEC)に提出した開示資料で会計方法の変更計画に言及したが、予 想される評価損の規模は示さなかった。しかし、リニック監察官の書簡 によると、グリーンリー副局長は5月2日の会合で、会計変更の完全実 施で不良債権に区分された住宅ローンに絡み、新たに数十億ドルの評価 損計上が必要となる可能性があると語ったという。

原題:Fannie Mae and Freddie Mac Said to Avoid Billions in Write-Offs(抜粋)

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