米大統領、新たなバブルのリスクを強調-景気回復阻害も

先の金融バブル崩壊のさなかに1期 目の任期が始まったオバマ米大統領は、現在の景気回復がさらなるバブ ルにつながらないよう用心を重ねている。

4-6月(第2四半期)の実質国内総生産(GDP、年率)速報値 は前期比1.7%増加にとどまり、雇用や設備稼働率が依然リセッション (景気後退)前の高水準を下回る中でも、オバマ大統領は今月、5日間 で4回も「人工的バブル」を回避する必要性に言及。10日の週定例ラジ オ演説では「現在の混乱を生みだしたバブルの発生と崩壊という精神構 造について新たなページをめくる必要がある」と発言した。

オバマ大統領の発言は、投機家主導による資産価格の急騰が招いた 金融危機の教訓が忘れられ、所得格差が拡大し、幅広い景気回復が損な われるリスクに、注意を促すものだ。

エコノミストらは成長が不十分な水準にとどまることをより懸念し ているものの、バブルを警戒する見方には根拠がある。低い借り入れコ ストを背景に米企業の今年のジャンク債発行額は2410億ドル(約23 兆5000億円)と、2007年の同時期の2倍強に増加。ニューヨーク証券取 引所(NYSE)の証拠金負債(NYSEの会員権を持つ証券会社が信 用取引向けに行う融資)はこの1年で3割余り増え、過去最高水準に接 近。また住宅価格もラスベガスやフェニックスなどの地域で急ペースで 上昇している。

原題:Obama Focuses on Risk of New Bubble Undermining Broad Recovery(抜粋)

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