タイ:今年の成長率見通し下方修正-予想外のリセッション入り

タイ政府は世界的な金融危機以降初 のリセッション(景気後退)に陥ったことを受けて、2013年の成長率見 通しを下方修正した。家計債務が増加していることから、中央銀行が景 気下支えに動く余地は限られている。

国家経済社会開発庁(NESDB)が19日発表した4-6月(第2 四半期)の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.3%減と、 市場予想に反して減少した。市場関係者を対象としたブルームバーグの 調査でマイナス成長を予想したのは11人中1人だけだった。1-3月 (第1四半期)改定値は同1.7%減だった。前年同期比では2.8%増で、 同じく市場予想を下回った。

政府の支出計画に遅れが生じている上、中国の景気減速で東南アジ アからの輸出需要は抑制されており、タイの政策当局は成長維持に苦慮 している。ブルームバーグ調査によれば、タイ中央銀行は21日の会合で 政策金利を現行の2.5%に据え置くと予想されている。同中銀のパイブ ーン副総裁は先月、家計債務がGDPの80%に達していることから追加 金融緩和の余地は限られているとの認識を示した。

三井住友銀行の外為トレーダー、長谷川浩三氏(バンコク在勤)は 輸出が依然として弱い上に内需も弱くなりつつあり、インフラ整備計画 も遅れているとし、景気見通しは一段と厳しくなったと述べた。

タイ政府は今年の成長率見通しを3.8-4.3%とし、従来予想の4.2 -5.2%を引き下げた。輸出の伸び率目標については5%とし、従来 の7.6%から下方修正した。

原題:Thailand Cuts Growth Outlook as Economy Enters Recession (2)(抜粋)

--取材協力:Michael Munoz、Yumi Teso. Editors: Rina Chandran, Tony Jordan

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