終盤迎えたバーナンキ時代、債券の買い手に後悔の兆しなし

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は自身の任期中のインフレ推移について、第2次世界大 戦後の議長の中では最良だと胸を張るが、現在の米市場はそれを裏付け ている。

バーナンキ議長が就任した2006年2月以来、個人消費支出 (PCE)価格指数を基準としたインフレ率の平均は1.9%。米10年債 と10年物インフレ連動債(TIPS)の利回り差(ブレークイーブンレ ート)によると、今後10年間で物価は2.17%上昇と、FRBの目標であ る2%付近となる見通し。これは、FRBの刺激策が物価の急上昇を引 き起こすと批判してきたベイナー米下院議長ら共和党関係者の主張には 根拠がないことを示す。

ヌビーン・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、キー ス・ヘンバー氏は「インフレ率はかなり安定的な水準を維持するという 見方が広がっている」とした上で、「多くの批判者がいることは確かだ が、市場の動向と金融情勢の目安から判断すれば、少なくとも短期的に はFRBの政策は有効だったと結論付けられるだろう」と指摘した。

同氏は、バーナンキ議長の前例のない金融刺激策が歴史家によって どう評価されるかは、米経済が勢いを増した段階でFRBが物価安定と いう目標を達成できるかどうかによって決まるとの見方を示し、「最後 の審判の日はまだ来ていない」と述べた。

ムーディーズ・キャピタル・マーケッツ・リサーチ・グループのチ ーフエコノミスト、ジョン・ロンスキ氏は、バーナンキ議長が「意図せ ずに破滅的な物価インフレをもたらした人物と見なされることはないだ ろう。私はそれが起こるとは考えておらず、TIPSもそれが起こらな いとの見通しを示唆している」と説明した。

原題:Twilight of Bernanke Years Showing No Signs of Buyer’s Remorse(抜粋)

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