中国光大証券の自己勘定取引3カ月間禁止、誤発注で市場混乱

中国の光大証券は計234億元 (約3740億円)相当の買い注文を誤って出し、中国株式市場において過 去4年間で最大の相場乱高下を招いたことから、監督当局に3カ月間の 自己勘定取引の禁止を命じられた。

中国証券監督管理委員会(証監会)は18日、光大証券の調査に本格 的に着手したと発表。中国金融先物取引所は19日から同社が株価指数先 物で新しいポジション(持ち高)を取ることを禁止した。

減益決算が続いた上に、手掛けた新規株式公開(IPO)業務に関 して証監会による調査を受けていた光大証券にとって、今回の禁止措置 はさらなる後退だ。16日の中国株式市場では誤発注の後、売買高が53% 急増し、上海総合指数は2分間に前日比約1%安から同5.6%高に急 伸。終値では同0.6%安となった。

中国民族証券の宋健アナリストは電話取材に対し、「光大証券に重 い結果となるかもしれない」と述べ、「これは深刻な問題だ。政府のリ スク管理強化努力の一環として、中国の証券各社の内部リスク管理シス テムの大掃除につながる可能性がある」と指摘した。

光大証券によると、計234億元相当の買い注文のうち、72億7000万 元相当の注文が執行された。18日の上海証取への届け出によると、同社 は16日終値を基準に約1億9400万元の評価損を報告し、最終損失が変わ る可能性もあると説明した。

シティグループのアナリスト、パディ・ラン氏は16日付リポート で、最終的なトレーディング損失は3億-4億元に達する恐れがあると 予想した。

売買停止

光大証券の株式は上海で売買停止となっており、20日に売買が再開 される。年初来では14%下落し、上海総合指数(9%安)より大きな下 げとなっている。時価総額で中国最大の証券会社、中信証券は午前の取 引終了時点で3%安の10.68元と、8月8日以来最大の下げ。同2位の 海通証券は3.5%安の10.83元。

光大証券は18日の発表文で今回の誤発注について謝罪し、「当社の 評判と市場のイメージに悪影響を及ぼす」との認識を示した。また、当 局から罰則を科せられる可能性を明らかにした。

同社の年次報告書によれば、自己勘定取引部門の収入は昨年、77% 増え1億6500万元。純利益は10億元、総収入は36億元だった。

輝立証券の陳星宇アナリストは先週の電話インタビューで「少なく ともここ10年はこのようなエラーを見たことがない」と述べ、「非常に 大きな盲点だ。光大証券の問題だけではなく、A株市場の問題も浮き彫 りにしている」と指摘した。

証監会のウェブサイトによると、光大証券は上場投資信託 (ETF)を18億5000万元相当売却し、指数先物も7130枚空売りした。 同社は19日、誤って購入した株式をすぐには売却しないと説明した。

--Aipeng Soo, 取材協力:Stephanie Tong、Jun Luo、Helen Sun、Penny Peng、Gregory Turk. Editors: Chitra Somayaji, Nathaniel Espino

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