NY外為(16日):ドルが週間で上昇-指標受け緩和縮小観測

ニューヨーク外国為替市場では、ド ルが円に対し週間ベースではここ1カ月余りで最大の上げとなった。こ の日の経済指標では住宅着工件数の増加や労働生産性の上昇が示され た。

ドルは今週、主要16通貨中13通貨に対して上昇。経済指標を受け、 金融当局が緩和策の縮小を開始するとの観測が強まった。ただ債券利回 りが約2年ぶり高水準に上昇したことや株価下落で、上昇幅は抑えられ た。インド・ルピーは16日、ドルに対して最安値を更新。同国の経常赤 字拡大が続くとの懸念が広がっている。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は「市場参加者は9月に資産購入の 縮小が始まる可能性が高いとみている。きょうの住宅着工件数でその見 方が変わることはない」とし、「これから年末にかけて全般的なドル上 昇が見込まれる」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対し前日比0.2%高の 1ドル=97円53銭。週間では1.4%上昇と、7月5日終了週以降で最大 の上げとなった。ドルは対ユーロではこの日0.1%高の1ユーロ =1.3329ドル。円は対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=130円ちょう ど。

ブルームバーグ米ドル指数は0.2%上昇の1022.06。今週は0.5%上 げている。

ルピーが安い

ルピーは最安値を更新。インド準備銀行(中央銀行)は14日の発表 資料で、同国企業が認可申請なしで海外投資できる額を従来の自己資本 の400%から同100%へと引き下げたことを明らかにした。ルピー は0.3%安の1ドル=61.66ルピー。一時62.005ルピーと最安値を付け た。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、外為オプションの店頭取引は合計200億ドル。前日は280億ドルだ った。この日の総額のうち対円でのドルのオプション出来高は31億ドル で、シェアは16%と最大。

米10年債利回りは今週25ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇し、16日には2.86%を付けた。これは11年7月以来の高 水準。株式市場ではS&P500種株価指数がこの日0.3%安。週間で は2.1%下げた。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「国債利回りが上昇して株価は下 げる。これはつまり、市場でドル建て資産が売られているということ だ」とし、「長期的に見れば、米当局の緩和縮小や主要国の金融政策の 方向性が分かれることは、ドルにプラスとなり得る」と続けた。

経済指標

米商務省が発表した7月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算、以下同じ)は89万6000戸と、前月から5.9%増加した。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は90万戸だった。 前月は84万6000戸と、速報値の83万6000戸から修正された。

米労働省が発表した4-6月(第2四半期)の非農業部門労働生産 性指数(速報値)は前期比年率0.9%上昇。ブルームバーグがまとめた エコノミスト予想の中央値は0.6%上昇だった。1-3月(第1四半 期)は1.7%低下に下方修正された。

このほか今週発表された指標では、新規失業保険申請件数が07年10 月以来の低水準となり、7月の消費者物価指数は3カ月連続上昇となっ た。

原題:Dollar Gains Versus Major Peers as Economic Data Backs Tapering(抜粋)

--取材協力:小宮弘子、Candice Zachariahs、Kristine Aquino、Neal Armstrong. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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