バフェット信奉者のファンド、中国株見直しで成績は競合圧倒

中国人投資家の趙丹陽氏率いる香港 拠点のヘッジファンド、ピュアハート・キャピタル・アジアは今年、運 用資産を中国株にシフトすることでアジアの競合の3倍の運用成績を上 げている。同氏は2008年に米資産家ウォーレン・バフェット氏のチャリ ティー昼食会に参加する権利を落札した人物だ。

ピュアハートの事業開発担当マネジャー、ジェリー・フアン氏によ ると、同社は運用する2億1700万ドル(約210億円)の80%余りを香港 やシンガポール、米国、中国本土の各市場で取引される中国株に投資し ている。年初時点ではこの割合は50%だった。運用資産1億6200万ドル の「ピュア・ハート・バリュー・インベンストメント・ファンド」は1 -7月にプラス24%のリターンを上げたという。ユーリカヘッジ・アジ アン・ヘッジファンド指数の同期間のリターンはプラス8%だ。

フアン氏は、6年にわたる相場調整でバリュエーション(株価評 価)が歴史的な低水準に接近したことを受け、ピュアハートは中国株へ の投資を再開したと説明。同社の発表資料によると、08年1月には魅力 的な投資機会を見いだすことができない可能性があるとして、人民元建 て株式に特化したファンド5本を全て清算することを決めた。

ピュアハートは7月の投資家向けニュースレターで、「中国株の弱 気相場が続いているのは確かだ」とする一方、同社のように「楽観的な 市場参加者にとって好機だ。株価下落は慎重に選別した銘柄を割安で買 う絶好の機会を提供する」と説明した。

歴史的な低PER

上海総合指数は07年12月下旬から今月9日までに61%下落。香港上 場の中国本土株で構成するハンセン中国企業株(H株)指数の同期間の 下落率は40%に達した。

07年10月31日に48倍だった上海総合指数の株価収益率(PER) は、今年6月28日に11倍と10年ぶりの低水準を付けた。H株指数の PERも同月30日に10年ぶり低水準の7.6倍を付けている。07年10月31 日には31倍に達していた。

ピュアハートはニュースレターの最新号で、過去5年間に低所得層 の収入が急激に伸びたことや人口の高齢化を理由に、中国の消費財や医 薬品関連銘柄に対して最も強気だと説明。同社の保有銘柄では、漢方薬 メーカー傘下の北京同仁堂科技が香港市場で年初から54%上昇してい る。

原題:Buffett Acolyte Returns to China Stocks for More Than 20% Gains(抜粋)

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